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なまづま (角川ホラー文庫)
 
 

なまづま (角川ホラー文庫) [文庫]

堀井 拓馬
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

醜悪で激臭を放つ生き物ヌメリヒトモドキは人間の記憶や感情を学習する。その生態を研究する「私」は、死んだ最愛の妻を蘇らせようとヌメリヒトモドキの飼育に熱中していく。悲劇的な結末に向かって…。

内容(「BOOK」データベースより)

激臭を放つ粘液に覆われた醜悪な生物ヌメリヒトモドキ。日本中に蔓延するその生物を研究している私は、それが人間の記憶や感情を習得する能力を持つことを知る。他人とうまく関われない私にとって、世界とつながる唯一の窓口は死んだ妻だった。私は最愛の妻を蘇らせるため、ヌメリヒトモドキの密かな飼育に熱中していく。悲劇的な結末に向かって…。選考委員絶賛、若き鬼才の誕生!第18回日本ホラー小説大賞長編賞受賞作。

登録情報

  • 文庫: 236ページ
  • 出版社: 角川書店(角川グループパブリッシング) (2011/10/25)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4043944934
  • ISBN-13: 978-4043944934
  • 発売日: 2011/10/25
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 229,030位 (本のベストセラーを見る)
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ホラー×愛 2011/10/30
表紙には血痕がありますが、直接的な暴力や流血はほとんど描かれていません。せいぜい鼻血程度です。
性描写もあるのですが、直接的な言葉でなく「布きれ一枚はさむ余地なく私たちの距離はゼロだった」という調子で表現されています。
怖い話や暴力が苦手な人でも読める内容でした。
夜中にトイレに行けなくて震える類ではなくて、人間の心理の恐ろしさにゾッとする類です。

主人公の妻への想いが、とてもロマンチックな表現で描かれていて私は好きです。
選考委員の選評では「愛の深さのドロドロさ加減が物足りない」という事が書かれていましたが、私には十分描かれているように感じます。

選評といえば、読みにくいという指摘もありました。
「それ」という指示語多いかもしれません。でも、私は気になりませんでしたよ。

不思議と、読んでいるうちにヌメリヒトモドキの妻の愛らしさに私も愛着を持っていきました。
主人公がだんだん狂気に侵されていく姿は見事です。
ホラーだけれども、とてつもなく切ないラブストーリーでした。

最後の一文が秀逸です。
さすが「若き鬼才」ですね。
次の作品も楽しみです。
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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
ヌメリヒトモドキ。この生命体へのネーミングだけで、作者の気持ち悪さへのセンスが窺われる。ある生命体が人に進化していく、という設定自体は目新しくないが、その描き方のドロドロさ、ヌメヌメ感が迫力にあふれている。
偏愛した妻に似た生物に進化していくヌメリヒトモドキ。それへの愛を描くことで、「人は人の何を愛するのか」への問いを追い求めている。これはラブロマンスだ。
文章は荒っぽく、リズムのあるようなないような繰り返しなど、まだ小説表現として練れていない感じはあるが、十分、面白く読めた。これで新人だ。ホラー好きならおススメの一品。次回作にも期待。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
怖くは無い 2012/3/24
怖さは何も無かったです。
ただ、大きな痰のようなぬめりを飲み込むほどにヌメリヒトモドキを愛する主人公に気持ち悪さを感じ、
想像すると食欲が落ちました。

ほかの方が仰っておられます様に確かに読みやすい文章ではなかったのですが、
このねちっこい文章に、主人公の優柔不断さ、
ありのままの妻でなく自分の都合の良い感情のままの妻を愛し続ける執着心の強さが増された気がします。

こちらのレビューにて「最後の一文が秀逸」という、
この最後がどうしても読みたくなり読んだのですが、本当でした。
こうきたか、と思いました。
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