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新たにエッセイが加わったのはよいのですが、水木マニアとのインタビュー、砂原元軍医との貴重な対談が収録されなかったり、単行本未収録だったマンガ「倒産」が入っていなかったりと、編集がチグハグな印象をうけます。ともに200ページあまりなので割愛した理由がよくわかりません。
本書には新たにエッセイ7編が追加されています(下記参照)。また巻末に解説としてマンガ家・田島昭宇氏のインタビューが収録されています。
追加されたエッセイの数は『妖怪になりたい』にくらべると少ないですが、「漫画 コマ」や、「鬼太郎秘話」「河童の三平について」「ロボット三等兵」など資料的にも重要なエッセイが収録されているので、こちらもあなどれない内容です。
「ビンタ 私の戦争体験」文藝春秋2000年2月臨時増刊号
「祖先の匂い」野生時代1977年5月号
「異次元のよう、あのころ 私の戦後50年」朝日新聞1995年8月16日朝刊
「コレクション」週刊新潮1991年5月30日号
「霊を形にした妖怪像 私の宝物」朝日新聞1995年4月24日夕刊
「ある不思議な人形作家の死」読売新聞1995年10月9日夕刊
「トランクいっぱいの妖怪たち」太陽1995年9月号
「解説 鬼太郎のリメイクをしてみたかった(田島昭宇)」
この本、とてもいいかもしれない。とてもとても柔らかいけれど、とても辛辣。そして、とても優しくて、うん、やっぱり、とても優しい。
(ブランコ)というエッセイがある。
「なに、妹の方が授業中にブランコにのった」
「そうなのよ。学校始まって以来だとか・・・」
「そりゃあ新発明じゃないか、休憩中は上級生がのるから誰もいない授業中をねらったんだろう。」
「それだけじゃないのよ。授業中教室を散歩するらしいのよ。昨日も学校の池の中から、ぼうふらを取って帰ってきてるのよ。」
「ほう・・・ 俺も子供の時は変わってたからなあ。まあそのうち普通になるだろう」
「そうかしら・・・」
水木しげるもいいが、この奥さんもいい。この娘にもぜひ会ってみたい。
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