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なにも願わない手を合わせる (文春文庫)
 
 

なにも願わない手を合わせる (文春文庫) [文庫]

藤原 新也
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

肉親が他界するたびに四国巡りをする。そんな著者が壮絶な兄の最期に立ち会い、波立つ心を抱えて訪れた三度目の四国への旅は…。薬王寺の境内に立つ地蔵菩薩に兄の顔が重なり、三十六番札所の青龍寺で祈る幼女の姿に「無心」の境地をみる。愛する者の死をどう受け入れるか、いかに祈るのか。足取りを記した四国巡礼地図付き。

内容(「MARC」データベースより)

「メメント・モリ」から20年。これまであらゆる祈りを拒否し続けてきた著者が、愛するものの死をへてたどりついたもの。それは、なにも願わない。ただ、手を合わせる。人の死と別れを描いた写文集。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 254ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2006/10)
  • ISBN-10: 4167591049
  • ISBN-13: 978-4167591045
  • 発売日: 2006/10
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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22 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫|Amazonが確認した購入
著者の写真集を眺めたことがありましたが、原色の多いインド、東洋もので今一つ心を打つものではありませんでした。この本も、四国お遍路の写真集かと思って眺め始めましたが、亡くなられた兄を追悼して四国霊場に赴く、そして、ひたすら無心に手を合わせるという、日本人の素朴なこころが美しい文体で語られています。 また、写真も素晴らしいものです。 長い間の放浪がこのような魂の昇華といったものを生むのかと感嘆しながら読みました。 何時までも手元において、家族や知人を失って心が挫けそうになった時、逆に、小さな成功を収め、自分自身の慢心を諫めたいとき、ページを開きたくなる本でした。
このレビューは参考になりましたか?
36 人中、33人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
かつて藤原新也の本ばかり夢中で読んでいたことがあったが、なんとはなしにしばらく遠ざかってしまっていた。その私が十何年ぶりかに手に取ったのがこの本である。なんと文章に深みが増したことであろう。一気に読んでしまうことができず、立ち止まり立ち止まり、噛みしめながら読み終えた。間に挿入された写真がまたすばらしい。亡くなった旧友との苦い思い出にひたりながら電車に乗っていた著者の目の前に、菜の花の一群が立ち現れる。「天国からのおくりもの」と著者は感じシャッターをきる。ページをめくり、その写真が色鮮やかに現われたとき、まるでその場に立ち会っているかのような感動を覚えた。貴重な本である。
このレビューは参考になりましたか?
16 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
表題作を始め、この本に収められているエッセイのほとんどは鎮魂の香 りがします。
それは藤原の両親であり、兄であり、また近しく交わった人への鎮魂です。しかし、
それだけでなく、彼がすでに失ってしまった故 郷の原風景、懐かしいなにものかへ
の深い憧憬も感じます。人の世の深い哀しみ、人が生きていくことの哀れみ、心の
奥の何かどうしようもな ものに触れられる、そんなエッセイが並んでいます。

彼が四国の旅で撮った写真も入れられており、エッセイの内容と微妙に 重なってい
ます。。荒いタッチであったり、あるときはピンボケしてい たりするこれらの写真を
見ていると、妙に切ないような、もの悲しいよ うな感情が沸き起こってくるのです。
生きていくことは悲しくて、だか ら、「なにも願わない手をあわせる」ことが大事なの
かもしれません。

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