特殊な力を得た力なき少年が、世界に自分の価値観を押し付けるべく行動する
昔からよくある話だし、最近評価が高かったものを上げればDEATH NOTEなどもある
同様の設定で出来が悪ければインターネット上では厨二病などと揶揄されることもある
作品の始めにあるように、それは多くの男子中学生が一度ならず考えてしまうことだからかもしれない
無論その言葉がつい口を出てしまうような、青臭くて見ているほうが恥ずかしくなるような作品もある
この本はそういう形で括れる話じゃない
特殊能力を持つ主人公は、きっとそんな力は欲しくなかった
主人公を見出し力を行使させるもう一人の主役の少年は、きっと自分が持っていたのなら、一人で孤独にもっと上手く使ったのだろう
だけど力があるのは彼だから、彼と話し彼の家を訪ね彼と出かけて殺しをさせる
この少年の論理は社会や法を曲解しているか、あるいは一面的なモノの見方をしている危うさがある
それなのに子供の口から出る言葉には異様な力が宿っているような気もする
鬼頭先生はずるい。いつだって子供に大人の世界を見透かしたような言葉を紡がせてしまうのだから
素行と言葉遣いが悪いが、ヒョロヒョロの主人公と仲が良くてどこか憎めなさそうな友達
主人公を慕う少女、主人公が慕う少女
友達の一人が亡くなって落ち込む息子のために帰宅が早くなる父、好物を作る母
まだ一巻だけだからこのあとどのような話になるのか分からない
ただ自分はもう目が離せなくなってしまった