おそらく多くの人にとって、この本の購入動機は著者である日高さんを知っているということではないだろうか。それほど多くはないが、私自身、10年以上も前から日高さんの文章や本に触れてきた。昆虫少年を経て、昆虫学者、動物行動学者になった日高さんというフィルターを介してみる、昆虫や動物の話は、いつも興味を持って読むことができ、ちょっとしたファンである。
本書は、新聞に掲載されていたエッセイ集であるので、実に数多くの動物、昆虫をテーマとして、読みやすいページ数(3,4ページ)になっている。ひとつひとつのテーマを読んでいると、ふと昆虫採集していた子供の頃の好奇心みたいのが自分の中に沸き起こり、懐かしく感じる。さすがに、昆虫採集しに行こう!とは思わないけれども、昆虫や動物に興味を持っている子供にそっと話したくなるような内容です。