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なぜ若者は保守化するのか-反転する現実と願望
 
 

なぜ若者は保守化するのか-反転する現実と願望 [単行本]

山田 昌弘
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

大人は、若者こそが、新しい時代を先取りした革新的な意識を持っていると考えがちである。しかし、最近の様々な調査結果から、若者の多くはリスクを嫌い、何よりも安定を望んでいることが明らかになってきた。なぜ若者は安定志向に走るのか。「草食系」と呼ばれる若者を急増させた社会的要因とは何か。
「格差社会」「婚活」といった流行語を世に出した社会学者が分析・検証する若者の「失われた20年」

内容(「BOOK」データベースより)

草食系若者が急増する日本は大丈夫か!?「格差社会」「婚活」という言葉を世に出した社会学者が分析・検証する若者の「失われた20年」。

登録情報

  • 単行本: 239ページ
  • 出版社: 東洋経済新報社 (2009/11/20)
  • ISBN-10: 4492223010
  • ISBN-13: 978-4492223017
  • 発売日: 2009/11/20
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.6 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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25 人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By lexusboy トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
 東洋経済の連載もの(2005年〜)をまとめたものであるようだ。全体としてのまとまりは薄いが、それぞれのテーマ設定はよいように思う。
 テーマは、大きく言えば、「終わりに」に書いてあるように、「民主党政権は、追い詰められた若者を救えるか?」であろう。

 実際、現在起こっていることをどう見るかについては、なるほどと思える点が多い。
 例えば、
・産業がIT化、サービス化する中で、正社員需要が減り(特に高卒)、単純労働をその内容とする非正規雇用が増大
・ポスト工業社会で富を生み出す源泉は、土地や工場でなく、能力ある人間。能力がある人が集中する地域に、富も集中するようになった。
・1995年頃までは日本は「努力保証社会」(努力すれば報われる)。年齢や性別に拠らずトップになれる時代になったが、コツコツ努力することがバカらしいという風潮を生んだ。
・若者の側に、正社員には簡単になれる、ビッグになれる(男性側)、収入の高い男性は簡単に見つかる(女性側)、という誤解があった
・今の若者が行っているのは、自立を目指し、自分の能力を発揮するための競争でなく、既得権(依存先(男性は終身雇用、女性は専業主婦))を得るための競争
・職業や家族にアイデンティティを見いだすことが難しくなっている現在、「消費」と「身体」によってアイデンティティを保つメカニズムが主流になる
・フリーターの取材で感じられたのは、極端な希望と極端な絶望が入り交じった感情
・収入が不安定な男性は結婚相手として選ばれず親と同居したまま歳をとり、収入が不安定な女性は低収入同士で共働きして苦労するよりはと、高収入の男性との出会いを親と同居しながら待ち続け歳をとる(P.96)

 ただ、解決という点では、外国ではどうこうという話が多く、日本型の解決を提案できているわけでないこと、また、政府に多くを期待していることから、これを実現しようとすると、スマートな解決があるという気がなかなかしない(特に財政的観点)。
 日本国債への信任が崩れないうちに消費税増税を打ち出し、若者や失業者への給付を行い、これらの層をしっかり下支えすることを表明すべき時期が来ているようにも思う。そもそも、税金は取られっぱなしなものではなく、困ったときに助けてくれる、自分の支出を減らしてくれる、という側面が強いわけであるから、その負担は社会の構成員が負うものと思うが、それが受容されるには、まだまだ時間がかかるのかもしれない。
このレビューは参考になりましたか?
27 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 「パラサイトシングル」や「婚活」で有名な山田氏が週刊東洋経済(最近就活で大学生におすすめされている老舗経済雑誌の一つですね)で書いたコラムをまとめたもの。タイトルに反して若者論を逸脱する内容もちらほらするなか非常に興味深い内容になった。
 全体的に落ち着いた内容で概ね目を引く派手なものはあまりなく、著者の意見というより「社会学ではこのようなことが言われていますよ」という案内的な内容であるが社会学の門外漢は大いに参考になる。
 私としてはp165「バラまきでは地方は生まれ変われない」とp185「能力の開発には家庭教育が重要」が面白かった。前者は地方が衰退するのは地方が人的レベルが低いからだ、とするもの。最近地方がもてはやされ都会や中央が非難されるが都会の税金で食っているものがそれを言うのは筋違いなのだがこれをはっきりという者はあまりいない(三浦展がわずかに言及する程度か)ので私としては氏の物言いにすっきりとした。後者は家庭の知的レベルが子供の知的クリエイティビテイを育てるという内容である。子供をどう育てるかに腐心する親は多いが、肝心の自身を顧みる親はあまりいない。「子は親の背を見て育つ」というではないか。最近私は本書を元にして子を持つ友人には「子供を育てる前にお前自身を育てろ」と自分勝手に説教している。私のそのような態度はさておいて、是非親御さんは本書p185だけでも読んでほしい。人生の座右の銘になるはずだ。(他にも本書はいいことがたくさん書いてあるが紙面の都合上割愛)
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5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 水の助 VINE™ メンバー
形式:単行本
経済誌に著者が連載していたコラムを、
再構成したものです。
時事ネタをまくらに、
家族社会学の知見をまぶし
世の中への問題提起と、処方箋を書いています。

家族と雇用が流動化するなかで、
(バツイチ、バツニ当たり前)
(派遣、合併、倒産よくある話)
青春を過ごしてきた若者が
保守化(というか安定を目指す)のは
当然かもしれません。

「正社員にならないと、派遣切りにあっちゃうわよ」
そんな風に親から小言を聞かされ、
派遣村のニュースをテレビで見させられたらねぇ。

変化に対して、
あまりにネガティブな情報ばかりを流す
マスコミの影響が大きいのでは?

コラムなので、読みやすくとっつきやすい反面、
ロジックの飛躍や物足りなさも感じる人もいるでしょう。
が、まあ、それはそれ。
入門書としては最適なのではないでしょうか。
この本を入り口として、興味面白く読めたら、
著者の本を読み進めていくといいと思います。
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