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最も参考になったカスタマーレビュー
85 人中、80人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
高度な社会科学研究書,
By 松下重悳 (東京都八王子市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: なぜ美人ばかりが得をするのか (単行本)
原書を精読し訳書を通読した。翻訳の難しい本を見事に翻訳していることにまず感心した。訳書の表題は商業主義的命名と理解した。実際には美人=美女だけでなく美男から動物鳥類の美醜までを論じ、得だけでなく損もキチンと記載し、事実は書いてあるが「なぜか」は書いてない。 原題Survival of Prettiestは、適者生存Survival of the Fittestをもじった命名であろうから、「美の適者生存」というほどの意味であろう。異性を美しいと思うのは、子孫繁栄に相応しい相手を求める動物共通の適者生存の仕組みであるという筆者の主張を表している。 あらゆる主張は、誰かの実験か文芸の引用で裏打ちされていて、完璧な社会科学研究書の構成になっている。原書では本文の文字数の半分近い引用文献リストがある真面目な、「美」の研究を一冊に網羅した研究書である。だから軽く読み飛ばす本ではないが、知的好奇心旺盛な人には大変参考になる本である。
53 人中、50人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
やはり美人ばかりが得をするのか,
By カスタマー
レビュー対象商品: なぜ美人ばかりが得をするのか (単行本)
美とは、自然淘汰の中で生き残れる特徴であるというのが、本書のメインテーマ。幅広いテーマが取り上げられ、登場人物も石器時代人、テングザルからスーパーモデルまで。話が色々なところに飛ぶが、最後まで飽きさせない。知らなかった事実がいくつも発見できる。例えば、1生後3カ月の赤ん坊でも美人がわかる、2かわいい赤ん坊の方が虐待されにくい、3かわいい赤ん坊の方が、母親から強い愛情が注がれる(特に生まれて間もなくの間)、4文化の違いを超えた美の基準が存在する等々。 公の場では言いにくいが、そのとおりだと思うことも多々書かれている。例えば、1若さに必死でしがみつこうとするのは女性が多い、2きれいな女の子はそうでない子よりも「玉の輿」に乗る確率が高い、3女性の知性の高さが結婚に有利だという証拠はほとんどない、4男は写真で女は履歴で相手を選ぶ等々、最近の強い女性に怒られそうなことが多々書かれている(因みに、著者は女性)。
33 人中、28人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
強くなければ生きていけないし美しくなければ生きている意味がない,
By
レビュー対象商品: なぜ美人ばかりが得をするのか (単行本)
人間の美醜について科学的に研究し尽くした本。統計データ、各種実験結果によって美女を美しいと感じるメカニズムから美の効用まで論じられている。 美男美女は子供時代から優遇され就職や配偶者獲得競争でも有利、逆も然り、という常識的だが残酷な結論を膨大なデータによって証明している。 「肉体的美と同様に情愛の美にも眼を向けよう」といった内容の良心的な言葉を最後に引用してしめくくっているが、焼け石に水。苦しい。 似たようなジャンルの本に蔵氏の「遺伝子は美人を選ぶ」、バスの「男と女のだましあい」などがあるので併読を勧めるが、両書とも本書ほどの完成度はない。
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