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なぜ経済予測は間違えるのか?---科学で問い直す経済学
 
 

なぜ経済予測は間違えるのか?---科学で問い直す経済学 [単行本]

デイヴィッド・オレル , 松浦 俊輔
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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なぜ経済予測は間違えるのか?---科学で問い直す経済学 + ヤバい統計学
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商品の説明

内容紹介

経済学の規範となっている数学・物理学・生物学の理論を通して、予測の不合理さと可能性を見出す。エコノミストからは教えてもらえない、経済の不合理さを乗り越える新たな見方を提案する。

内容(「BOOK」データベースより)

格差は「宇宙の法則」から、消費は「蒸気機関のしくみ」から…世界の動きは、すべて科学の法則で読みとける!気鋭の数学者による、今までにない経済の見通し方。

登録情報

  • 単行本: 320ページ
  • 出版社: 河出書房新社 (2011/2/16)
  • ISBN-10: 4309245412
  • ISBN-13: 978-4309245416
  • 発売日: 2011/2/16
  • 商品の寸法: 19 x 12.4 x 3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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9 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 西山達弘 トップ500レビュアー
科学者の立場からみた科学としての経済学への疑問を、経済学の源流から新古典派や金融工学に至るまで、きちんと章建てして、ひとつひとつ反論を試みつつ、新たな考え方を提示している。
世界金融危機後出版された多くの本の中でも特におすすめの本の一つである。

科学者らしく、紹介している経済学者の理論をひとつひとつ丁寧に解説している。
・経済学の起源は、ニュートン力学をきっかけに、経済法則を理論で説明しようと試みたものである。最も有名なのが需要供給曲線であるが、住宅価格や原油価格のようにまったく説明できないものが現にある。
・原子の動きを説明したブラウン運動を経済に応用した合理的市場仮説を使っても、現実のGDP予測は当たったためしがない。
・パスカルの三角形が基礎となった正規分布では、株価の変動率は説明できない。むしろ、地震の揺れと同じくべき乗則の分布に従う。
・同じく、年収別にも地域的にも富の分布もべき乗則に従い、世界経済はきわめて非対称的になっている。
・そして、経済学の最大の問題点は、その因子の中に地球資源を入れていないことにある。
・加えて、豊かさの指標とも言われるGDPだけでは、成長の負の側面〜格差の広がりや環境破壊などは見えてこない。すなわち、どんなに物質的に豊かな国々でも幸福を表す指標は1960年代以降上がるどころかわずかながら下がっている。
・著者は、アメリカ史上最大の詐欺事件を例に世界経済もネズミ講と同じようなものだと断じている。生産と消費のみの経済成長は必ず壁にぶち当たる。

積みあがる負債と進む環境破壊。
これが、150年間続いた経済学の結論かもしれない。
著者が最終章でいくつか紹介している、経済を一つの生命体としてとらえるような新たな考え方に期待したい。
持続可能な社会のために。
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6 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
著者は数学者であるが、英紙フィナンシャルタイムズ等にも寄稿しているサイエンスライターのようだ。
数学や物理学の世界から見ると、経済学は科学的とは言えないですよ!というのが論旨かと思われるが、読めば読むほどなるほどそうだなと考えさせられる。簡単に言えば、効率的市場仮説への全否定ということなのだろうが、その説明の為に披露されている逸話がなかなかに面白い。本書のカバーにミツバチの絵が描かれているが、援用されていたミツバチの異変の話はどこか人類の未来を暗示しているようで、不気味に感じる。巻末で似た様な未来に対する危機感を、著者も吐露している。
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By tabopapa トップ1000レビュアー
新古典派経済学がその理論的前提にしているものを10つにまとめ、各前提を一つ一つ章に割り当て疑問を科学者らしく提起している。30年以上前、大学で経済学の講義を受けた時以来ずっと疑問に思っていた点をすっきり批判してくれた良書。経済学自体が何か講学的な目的で理論化された様なイメージで、それに基づいたリスク管理理論も、リスクを管理している事自体を目的化する動きになっている事がよくわかる。
常識的に考えれば、経済学が前提にしているものは直ぐに疑問に感じるが、経済学がそれにしても社会の発展に役に立つとの錯覚からの期待があったのかもしれない。
経済学を修正するとされる、非線形力学、複雑系、ネットワーク理論、環境、フェミニズムなどの具体的なイメージは本書からは読みとれなかったが、今後の発展に期待が持てる。
従来型の経済学を教える大学の経済学部が昨今人気がないのもうなずける。
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