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9 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
興味深いテーマを扱い、一般論と具体論をバランスよくまとめた本,
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レビュー対象商品: なぜ男女別学は子どもを伸ばすのか (学研新書) (新書)
本書は、長崎県内の私立男子小中学校に22年間勤務されていた経験をお持ちの著者が、その経験もとに、研究報告にも参照・言及しながら、「男女別学」の 意義を説いたものである。 近年、男子校、女子校で一部の「有名進学校」を除き、人気を落としている ところも多く、伝統ある学校でも共学化に踏み切る流れが見られるのが現状であろう。 本書は、このような流れの中で「男女別学」の意義を説いた点で、大変興味深い。 確かに、広く認識されているように、英文科等の語学学科では毎年女子学生が多く、 工学系の学科では毎年男子学生が多い。しかも、この現象は単発的に起こるわけ ではなく、毎年ほぼ例外なく起こる現象である。また、赤ちゃんの段階からすでに 男女で興味を示すものが一般的に違うことは以前より指摘されていることである。 これらは、とりもなおさず、男女の脳を中心とした機能に「何らか」の違いが あることを示しているわけである。 ということは、「男女の違いに特化した、よりきめの細かい」教育というものが あってもいいはずだ、という著者の主張は正鵠を得たものであり、説得力を感じる。 実際に、一部の有名進学校は学習面での成果を上げていることは間違いない。 それに、本書でも指摘されているが、フェミニズムの影響が強いアメリカでも、一時 は全て共学で学ぶことになっていたものが、ここ近年、落ちこぼれをなくすための 方策として男女別学の措置が認められたことは、注目に値すべきだろう。 また教育の多様性という観点からいっても、昨今の共学化一方向への流れは、 (私立なら特に)経営上仕方がないとしても、教育の多様な機会の提供という観点 からは望ましい方向とは言えないだろう。 著者は、男女別学の意義を、勉強面や全人教育の点等から、経験と研究を基に、 一般論と各校への取材を通した具体論もまぜながら主張している。主張の中には、 原因を「男女共学か別学か」の問題に落とし込みすぎていると感じるものもあったが、 全体としては中庸的に書かれており、何よりも書籍が少なく議論が必要な分野での テーマであるため、興味深く読めた。
9 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
新しい時代を示す,
By ラファエル (東京) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: なぜ男女別学は子どもを伸ばすのか (学研新書) (新書)
この本の評価は、男女別学教育という日本では少数派の教育の効果について論じているだけに、賛否分かれるでしょう。多くの人は、共学出身なので、厳しい評価もありそうですね。 私自身は共学ですが、子どもを男女別学校に通わさせていたので、「男女には違いがあり、その特性に応じて育てれば効果が高い」という著者の述べる論や様々なデータには大いに納得できます。 その効果は学力だけでなく、人格面での成長という点にも・・・。 この本の内容は、共学の学校でも、家庭でも、知っておくと子どもの教育に役立つヒントになるでしょう。 このようなことを活字にした本は、今までなかったと思います。 アメリカの公立校では、親の経済力に関わらず、本人たちが望めば、共学クラスでも男女別学クラスでも自由に選択できる法律ができたのだそうです。 日本にもそのような柔軟性や選択の自由が認められるのはいつになるのでしょうか。 そのような意味で、この本は新しい時代を示す本だと思います。
8 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
「男女の勉強法のヒント 」も参考になりました。,
By ミキ (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: なぜ男女別学は子どもを伸ばすのか (学研新書) (新書)
この本は、男女別学教育のメリットを丁寧に説明している本です。第一のメリットは、男女の特性に応じた教育ができることだと著者は述べます。 その結果、学力だけでなく全人的な教育にも好影響があると・・・。 そのため、さまざまなデータや国内のいくつかの別学校の事例、アメリカ、イギリス、韓国でも別学校が成果をあげている例も紹介しています。 『男の子の脳、女の子の脳』という本にもあり、私も教職の経験から大いに納得しているのは、女子が興味をもつ教え方と男子がやる気を出す教え方は違うという現実です。 子どもが共学で学んで何も悪くはないと思いますが、やはり共学校でも塾でも男女の違いに応じた教え方には研究や工夫が必要ではないでしょうか。 その点、ページ数はわずかなのですが、第6章の「男女の勉強法のヒント 」にも、私には「ふむふむ、なるほど」と参考になることがいくつもありました。
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