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なぜ牛は狂ったのか
 
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なぜ牛は狂ったのか [単行本]

マクシム シュワルツ , 山内 一也 , Maxime Schwartz , 南条 郁子 , 山田 浩之
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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商品の説明

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   本書の原書は、フランスが「狂牛病パニック」、正式には「BSE(牛海綿状脳症)パニック」に陥っていた2001年3月に出版された。著者のマクシム・シュワルツ博士はフランスのパスツール研究所の分子生物学教授で、調節遺伝子の発見でノーベル賞を受賞したジャック・モノーの弟子にあたる。

 「BSE(牛海綿状脳症)」は牛の病気であるが、そのほかにも似通った症状を引き起こす病気がある。羊や山羊でみられる「スクレイピー」、人間に感染する「クロイツフェルト・ヤコブ病」、かつて東部ニューギニアで流行した、経口感染症(死人の肉を食う風習に関連)と思われる「クールー病」。これらに冒されると、神経系統が破壊され、歩行が困難になり、けいれんが起き、やがて死に至る。そして、脳がスポンジのようにスカスカになってしまう。人類は、これらの原因である姿なきウィルスを3世紀もの間追跡してきた。そしてついに「敵」の本当の姿が明らかになりつつある。「敵」の正体はタンパク質「プリオン」であった。プリオンとは細菌でもウィルスでもなく、プリオンタンパク質自体が感染性病原体であるという特殊な性質を持っている。

   本書では、このプリオン病の追跡と「敵」による反撃の歴史を年代順に解説している。ルイ15世の統治する18世紀までさかのぼり、科学者たちの功労を冷静に客観的に説明しつつも、まるで推理小説のように読む者をひきつける語り口である。

   現在、われわれに直接関係するクロイツフェルト・ヤコブ病は、恐怖そのものとなっている。致死性の難病であり、中枢神経を冒し、人格を奪い、意識そのものまで奪ってしまうからだ。感染経路すらわからず、自分がいつ感染するかもわからないという不安に立たされている。

   しかし、著者はこう警告している。「パニックに陥らないためには、自分の耳に届く不安に満ちた情報を理性的に判断する必要がある。すなわち、いささか謎に満ちたこの『敵』について、もう少し知識を深め、この病気がどこから始まったのか、どのように感染するのかを理解すればいい」

 「『敵』はまだ打ち負かされていない」と著者が言うように、BSEに関しては未知な部分が多い。だからこそ、われわれにできることは、まずは知識を深めることなのだろう。本書がそのために役立つ1冊になることは間違いない。(冴木なお)

内容(「BOOK」データベースより)

“狂牛病パニック”のさなかフランスで出版され、「真実と嘘を見究めるのに不可欠」と評された本。三世紀におよぶ姿なきウィルスの正体を追跡する人間の物語を、ミステリー仕立てで描く。牛肉や牛乳を口にしても平気なのか?予防と治療の可能性は?いま何をなすべきか…といった問題にも真摯に答える。

内容(「MARC」データベースより)

3世紀にもおよぶ姿なきウイルスの正体を追跡する人間の物語を、ミステリー仕立てで描く。様々な疑問にも真摯に答える。狂牛病パニックのさなかフランスで出版された、パスツール研究所元所長による「狂牛病の真実」。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

シュワルツ,マクシム
1940年フランスのブロワ生まれ。エコール・ポリテクニック卒業、パリ大学理学博士。パスツール研究所細胞生化学部門、ジャック・モノーの下で研鑚を積む。67‐69年にはハーヴァード大学のジェームズ・ワトソン研究室で研究。77年より現在までパスツール研究所分子遺伝学部門長つづいて細胞生理学部門長を務める。パスツール研究所教授。1988‐99年パスツール研究所所長

山内 一也
1931年生まれ。東京大学農学部獣医学科卒業。国立予防衛生研究所、東京大学医科学研究所を経て、現在、日本生物科学研究所理事、主任研究員。東京大学名誉教授

南条 郁子
お茶の水女子大学理学部数学科卒業

山田 浩之
学習院大学文学部フランス文学科卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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