登録情報
|
|
あなたの意見や感想を教えてください:
|
||||||||||||||||||||||
|
最も参考になったカスタマーレビュー
226 人中、208人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
自らに置き換えて読むと・・・,
By
レビュー対象商品: なぜ君は絶望と闘えたのか (単行本)
「あぁ、あの事件を扱った本か」と書店店頭で手に取り、いつもの癖で帯に書かれた文言を目で追っていく。背側に回り、そこにあった本村氏が辞表を提出した際の上司の言葉に心打たれた。「労働も納税もしない人間が社会に訴えても、それはただの負け犬の遠吠えだ。」自分が上司だったら、こんな言葉をかけられるだろうか、と思った。そして、プロローグに書かれた「僕は、・・・僕は絶対に殺します。」という本村氏の言葉に頷いた。そして、本書を購入することにした。 幼子を持つ身として、自分が当事者だったら同様の気持ちを持つだろう。司法の壁の前に不本意な判決を受け、「早く被告を社会に出して、自分の手の届くところに置いて欲しい。私がこの手で殺します。」という言葉にも頷いた。 それだけではない。泣いた。泣くために買った本ではない。読んで泣くつもりもなかった。しかし、殺害状況や公判の様子、人々の言葉や行動に度々涙した。本を読みながら、これほど泣く経験は初めてだった。それほど、憤り、絶望し、考えさせられた。 少年法、犯罪報道、司法の現状、人権擁護、死刑制度、被害者救済、それぞれの事柄にそれぞれの考えを誰しもが持っているだろう。ひとまずはそれらを置いて、読み、考えればいい。 読み終えての感想は、本村氏にしても孤独であれば、復讐しか考えなかっただろう。人とのつながりが、彼を支え、世の仕組みを変えていったのだ。ならばこそ、その関係を断ち切る殺人は、何事を持っても贖うことの出来ない行為なのだと、改めて思った。
40 人中、37人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
もっとも考えさせられた書籍,
By
レビュー対象商品: なぜ君は絶望と闘えたのか (単行本)
ものすごく重い本です。重いといっても重量ではなく内容に深みがあり、重圧感があるということです。有名な事件に関する書籍ですので概要はみなさんご存じだと思います。本書ではドキュメンタリーというより小説風に進展していくため非常に感情移入しやすく考えさせられました。ルポなどにありがちな淡々とした展開ではなく会話が非常に多い構成であるためとても生き生きとした内容に仕上がっています。 本村さんの怒り、やるせなさ、無力感などが自分のこととして感じられる非常にすばらしい書籍であると感じました。法律に無関心な方も少年法について考えさせられるでしょうし、普段自分が不幸であると感じている方も現在の幸せを感じられるようになるかもしれません。人により感じ方はそれぞれだと思いますが読者に何らかのインパクトを与えることができる力のある書籍です。間違いなくお勧めの1冊です。
106 人中、95人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
理不尽さと闘った青年の苦悩が問いかけるものの重み……,
By
レビュー対象商品: なぜ君は絶望と闘えたのか (単行本)
光市母子殺人事件。妻と子を惨殺され、残された本村さんは、9年間、ある意味で「人の死を実現させるための闘い」を続けてきた。 その間、彼はさまざまな形で「死」と向き合う。 犯人の少年に最初司法は、死刑判決を下さなかった。しかし本村氏はそれに 敢然と立ち向かう。ときにエキセントリックとさえ思えるほどのその言動に 違和感を覚える人もいただろうし、心ないマスコミの批判にもさらされた。 しかし本村氏は、自分の気持ちに正直に、「闘った」。本書はその歴史である。 本書を読むと彼の行動がただの「仇討ち」ではなかったことがわかる。 むしろ、9年の間に木村氏は揺るがない死生観を身につけていった。 本書のすばらしさは、単に犯人の青年や弁護団を攻撃するのではなく、 絶望と苦悩の余り自殺を考えた本村氏の闘いに正面から向き合った点である。 行間からは本村氏の義憤だけでなく、悲しみや死生観がにじみ出ている。 死刑制度に対する意見は様々だ。私は必ずしも死刑賛成ではない。 「人が人を殺す」ということは、死刑という形であれ、 それはそれで重いものだと思う。 しかし、犯罪被害にあった家族が泣き寝入りし加害者が手厚く保護される国は 本当の民主主義国家とはいえない。 死刑廃止論者も、肯定派の人も読んでほしい一冊だ。 本村氏を支える人たちの心理描写も、きちんとなされており、内容にふくらみをもたせている。
あなたの意見や感想を教えてください: 自分のレビューを作成する
|
最近のカスタマーレビュー |
|
|
|