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なぜ人を殺してはいけないのか? (河出文庫)
 
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なぜ人を殺してはいけないのか? (河出文庫) [文庫]

小泉 義之 , 永井 均
5つ星のうち 3.1  レビューをすべて見る (21件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 599 通常配送無料 詳細
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商品の説明

メタローグ

「文藝」98年夏号で話題をさらった特集の単行本化。"それだけが自分の生を肯定できる瞬間であるなら殺すべきだ"……ニーチェに造詣が深いだけにラジカルな発言を頻発する永井氏と、問い自体の欺瞞を鋭く突こうとする小泉氏。前半では、ときに論点がすれ違いもするが、お互い譲らず議論に火花が散る。後半、各々が独自に論じる部分では、特に永井氏の"うまく自暴自棄になることが、人がよく生きるこつ"や、小泉氏の"(法律以外に)「殺してはいけない」というルールはないのに、問うことこそ学校化された思考法"など、哲学者らしい根源的な切り口が随所に提示され、新鮮な体験が味わえる。(守屋淳)
『ことし読む本いち押しガイド1999』 Copyright© メタローグ. All rights reserved.
--このテキストは、 単行本 版に関連付けられています。

内容紹介

14歳の中学生に「なぜ人を殺してはいけないの」と聞かれたら、何と答えますか? 日本を代表する二人の哲学者がこの難問に挑んで徹底討議。対話と論考で火花を散らす。文庫版のための書き下ろし原稿収録。

登録情報

  • 文庫: 197ページ
  • 出版社: 河出書房新社 (2010/1/6)
  • ISBN-10: 4309409989
  • ISBN-13: 978-4309409986
  • 発売日: 2010/1/6
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.1  レビューをすべて見る (21件のカスタマーレビュー)
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25 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
帯の謳い文句的には「気鋭の人気哲学者によるスリリングな討論」と言うことになるのだろうけれど、今一つ論点が定まらず、行き違いになっている感あり。一つには小泉氏が慎重に真っ向勝負を避けているのが原因だろう。多分34-35ページに書いてあるように、本当はこの人は大江健三郎同様そういう問い自体を封印してしまいたいのだと思う。また、永井も言うように相当同氏の著作を予習して来ているにも係らず、用語の使い方に誤解が見られることから読解力にも問題がありそうだ。第三章の論文も何かまとまりの無い、出来合いの哲学的用語を散りばめた戯言めいていて信用出来ない。簡単に言えばこの人は6の「最初の後知恵」あるように、殺人は問答無用の<絶対悪>や<罪>であり、それについて哲学したり思考したりすることは無駄だといいたいようだ。逆に言えば1から5までの論文は本来の議論とは直接関係ない、不必要な意匠といえる。この人の本音は結局左翼的イデオロギーなのではいかと思う。それを哲学的意匠で飾り立てているだけなのではないか。一方、永井氏の議論は極めて哲学的思考に満ちている。逆説的で今一つ正確に理解しきれないが、永井が言いたいことは次の文章に要約されていると思う(少し長いが引用する)。「他者に対して『これは君の世界なのだよ』と呼びかける時、その時初めて、私はきみを殺してはならない立場に立つのだ。私は、その時だけ、その人の生を手放しで肯定している。きみは何をしてもよい。人を殺してもよい、そうであるからこそ、きみは殺されてはならない、だから私は君を殺してはならない。私はそう言いたいのだ。これがつまり、<魂>に対する態度である。つまり私は、人を殺してはならないという社会規範を一般的には破壊することによってのみ、その社会規範をみずからに受け入れることが出来る。」(H14.4.30)
このレビューは参考になりましたか?
34 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
この本が出版された当時、TV番組で10代の男の子が「なぜ人を殺してはいけないの?」という素朴な問いを発したことで、この問いに答えることが一時的に流行り、そこで、企画された本。
…なんだけど、この対話が面白いぐらい失敗していて、失敗ぷりが笑える。

で、結局対談が失敗していることはあからさまなので、「対談後の感想」というのが両者によって長々とその後ろに記されているわけだけど、これが、もう、圧倒的に永井均のほうが頭がよく見える。「なぜ人を殺してはいけないの?」という問いに対する暫定的な答えを求める人に本書をおすすめしたいとは、かけらも思わないけれども、永井均の好きな人は、一応持っててもいいかもね、っていう感じの本。
いやー、でも、この本はよく出版しようという気になったなー。

このレビューは参考になりましたか?
14 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By picander トップ500レビュアー
形式:文庫
この対談が失敗だとは思えない。
議論が噛み合っていないと多くの読者が思うだろうが、もし二人の思索者が真剣に対話をしようとすれば、
言葉の定義の違いを細かく修正したり、何度も議論の前提に立ち返り相手の論理を再確認したり、そういう作業が必要である。
誤解の積み重ねとそれを修正する言葉を、本当の真剣な対話ならば、避けて通れない。
雑誌などでみられるスムーズで和気藹々とした対談は、およそ対談を成立させることが目的で、両者は結論に向けて歩み寄り、微小な差異を無視して大団円を迎える。
そして、そのような対談が「かみあった対談」とされるとき、私たちが見失ってしまうものを、この対談は気づかせてくれる。
二人の哲学者が真剣に語る。そして、言葉を重ねるほど、本題から遠ざかっていくように見える。
本来、対話ってそういうものじゃないだろうか。
「なぜ人を殺してはいけないのか」を、小泉氏は「なぜ「なぜ人を殺してはいけないのか」という問いは立てられるべきでないのか」と読み替え、永井氏は「なぜ人がみる世界を消してはいけないのか」という問いに読み替えているようだ。
いずれにせよ読者がすっきりする回答は用意されない。当然だと思う。
永井氏が言うように、こんな難しいテーマを真摯に考えるために哲学という、「学問」ではなく考える行為がある。
簡単に議論がかみ合うこともないし、勝敗がつくものでもない。ましてや簡単な答えなどどこにもない。

真剣勝負に近い格闘技には、プロレスのような劇的な展開はない。
何度技をかけても相手はかわし、派手な決め技がないまま時間切れというパターンが多い。
見る方はいらいらするようなものだ。
だがその格闘家に、客へのサービスが足りないと非難するのは的外れだ。その必要がない。

同じように、この本の、読後のもどかしさややりきれない感想は、ほんとうの哲学のはじまりなんだろう。
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投稿日: 23か月前 投稿者: hujuu
『これがニーチェだ』の参考書
議論になっていない、ということにも限度があると思うんですよね。本書のタイトルの問題に関してすら、... 続きを読む
投稿日: 2010/4/24 投稿者: pragmatic aspect
永井氏の勝利と思う
... 続きを読む
投稿日: 2010/1/30 投稿者: 古井武衛門
永井氏の説明でもうこの議論は終わっている
... 続きを読む
投稿日: 2010/1/30 投稿者: 古井武衛門
かみあわなさを擁護する
この対談が失敗だとは思えない。
議論が噛み合っていないと多くの読者が思うだろうが、もし二人の思索者が真剣に対話をしようとすれば、... 続きを読む
投稿日: 2010/1/22 投稿者: picander
片方が片方の言ってる事の大半をよく分かっていない対談
若干微妙な対談は60頁以下で終わり、残りは二人の論文が半分ずつで終わりである。小泉氏は自分の言いたい事が思う存分言えるという感じで、水を得た魚のように元気で対談の... 続きを読む
投稿日: 2009/11/5 投稿者: Moral Minority
他の方もおっしゃっている通り、
... 続きを読む
投稿日: 2009/10/11 投稿者: kawazu
きちんと読むと・・・
ここでは小泉義之に関して辛辣な批評が多いので擁護するために書く。... 続きを読む
投稿日: 2008/10/21 投稿者: ぎがぞんび
永井均ファンは買う価値あり
多くの方が指摘されているように、対談では両者の発言の意図が食い違っている
箇所が散在しており対談自体は失敗だと言わざるをえない。... 続きを読む
投稿日: 2007/12/22 投稿者: 孤独な思想家
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