マスコミ的大衆受けを狙う分析ではなく経済学的観点から論じているので頭の整理になる。
ただし、例えば次のような初歩的誤りも見られ残念。
1「CDSプレミアムを全額収入であるかのように計上」(池尾)なんて出鱈目。デリバティブは当然に時価会計処理であり、プレミアムがそのまま収入とはならず、ヘッジファンドやAIGはその評価損で苦しんだのだ。
2「まだ自分のものになっていない会社を担保にして起債するので、買収に失敗したらジャンクボンドは紙切れになる」(池田)って、本質はLBOはレバレッジが高いことであるのであって、まだ自分のものになっていないことなんて関係ない。そもそも起債やローンは一般に買収が完了することが成立の条件(condition precedent)になっていることさえ知らないのだろうか。