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なぜ世界は不況に陥ったのか 集中講義・金融危機と経済学
 
 

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なぜ世界は不況に陥ったのか 集中講義・金融危機と経済学 [単行本]

池尾 和人 , 池田 信夫
5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (16件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

日本の知的レベルの劣化については、既に多くの識者が警鐘を鳴らしている。未曾有の世界同時不況に直面した現在、各国の対応を見てみると、彼我の「格差」がよくわかる。各国の政治家、官僚、学者、そしてマスメディアは何を問題とし、どんな論議をしているのだろうか。それに対して、わが日本は?
ケインズは『一般理論』の結びで、世の政治家や実業家は何十年も前の古い経済思想の奴隷であると書いた。本書は、「市場原理主義」か否かといったメディアが好む粗雑な議論を排し、世界標準となっている経済学の知識をわかりやすく政治家、官僚など政策に携わる人々に提供しよう狙いで、2008年末に4回にわたる対談を行い、緊急にまとめたもの。
池田氏が主に聞き手となり、池尾氏が講義するという形になっている。
内容は今回の経済危機の分析だけにとどまらず、マクロ経済学の新しいコンセンサス、エージェンシー問題、コーディネーションの失敗、政策の時間整合性など経済学的知見をフルに活用して、日本の「失われた10年」の原因分析も含めて説明している。

内容(「BOOK」データベースより)

古い経済思想に囚われている政治家・官僚・ジャーナリストのための「世界標準」の経済学講義。

登録情報

  • 単行本: 304ページ
  • 出版社: 日経BP社 (2009/2/19)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4822247236
  • ISBN-13: 978-4822247232
  • 発売日: 2009/2/19
  • 商品の寸法: 19 x 13.6 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (16件のカスタマーレビュー)
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44 人中、32人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0 頭の整理にはなるが明らかな誤りも見受けられる, 2009/8/8
レビュー対象商品: なぜ世界は不況に陥ったのか 集中講義・金融危機と経済学 (単行本)
マスコミ的大衆受けを狙う分析ではなく経済学的観点から論じているので頭の整理になる。
ただし、例えば次のような初歩的誤りも見られ残念。
1「CDSプレミアムを全額収入であるかのように計上」(池尾)なんて出鱈目。デリバティブは当然に時価会計処理であり、プレミアムがそのまま収入とはならず、ヘッジファンドやAIGはその評価損で苦しんだのだ。
2「まだ自分のものになっていない会社を担保にして起債するので、買収に失敗したらジャンクボンドは紙切れになる」(池田)って、本質はLBOはレバレッジが高いことであるのであって、まだ自分のものになっていないことなんて関係ない。そもそも起債やローンは一般に買収が完了することが成立の条件(condition precedent)になっていることさえ知らないのだろうか。 
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55 人中、39人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 理論ブームに乗ってみた? が新味なし, 2009/3/20
By 
道端 (大阪府) - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)   
レビュー対象商品: なぜ世界は不況に陥ったのか 集中講義・金融危機と経済学 (単行本)
テーマは標題の通り、世界が不況に陥った事態についての理由と経済学についてです。アメリカのこれまでの動きに多くのページが割かれていて、理解しやすいです。中心的な部分については他の本でも語られているようなことなのですが、対談という形式のためか、学者の本では書かれにくいざっくばらんな話も含まれていて読みやすくなっています。

もうひとつのこの本のテーマは「経済学」です。既存の、教科書に載っているフレームワークを今回の金融危機に当てはめるのではなく、日々の新たな現実によって経済学が更新されていくことを意識して、「金融危機の」ではなく、「金融危機と経済学」と題されているそうです。しかし、理論的な目新しさは特にありませんでした。さらに、それらの理論は他の代替的な理論と比べたときに、必ずしも実証的にサポートされているわけでもありません。主張は好対照をなしていますが、竹森氏の本が評判となっていることと合わせて考えてみると、世間の理論的なアプローチへの要求の高まりが伺えますが、その期待に答えられているかは疑問です。また、著者たちにとっても、アメリカの経済学者が彼岸である日本経済について実体を見ずにあれこれと言っていたのと同じように、他人事のように語られているのも気になります。

本の最後に日本経済についても語られていますが、日本にとっては今回の危機は輸出ショックなので、目新しい視点は出てきません。数年前に池尾氏が書かれた『開発主義の暴走と保身』を読んでいれば、この本をあえて読む必要はありません。前著の方が総じてよく書かれているので、そちらを読まれることをおすすめします。それと池田氏のブログを読めば、もはやこの本は必要ありません。

以上のような点から、この本をあまりおすすめすることはできませんが、アメリカのこれまでの流れを追った部分についてはよく書かれていると思いました。金融危機についての初めの1冊として読む場合には、読みやすさの点からも、よいかもしれません。電車などですらっと読むには、その他の人にも結構いい本です。

最後に、このページにある「内容紹介」は気負い過ぎの感がありますし、気にしない方がいいでしょう。
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21 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 二人の旬の経済学者による「金融危機についての時事放談」的講義録, 2009/4/2
レビュー対象商品: なぜ世界は不況に陥ったのか 集中講義・金融危機と経済学 (単行本)
冒頭共著者の一人の池尾氏が、福澤諭吉の「半教半学」という言葉を引用している。それは「時に教えるものが学び、学ぶ者が教えるなどして、相互に理解を深める」という意味なのだという。そして、本書はまさにその「半教半学」ということを書物の上で実践したものだ。基本的には、金融経済学の専門の池尾氏の講義を、アルファブロガーにして同じく経済学者の池田氏が聞く形を取っている。が、話が池田氏の専門のイノベーションやITに及ぶや、講師が池田氏に変更して先生と生徒が交代するといった趣だ。
その丁々発止のやり取りは、往年のテレビ番組「時事放談」を思い起こさせるような、自由で屈託の無いもの。
内容は、決して平易なものでは無いが、幸いに著者等のブログ等で補足講義の動画や講義録の音声ファイルなどが無料で公開されており、素人でも理解に役立つような工夫はなされている。
目下起きている「100年に一度の危機」を、学問的、科学的に理解したい方には魅力的な書であると言える。
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