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その考え方の根底には、企業を「高度な複雑系」「生命」とする見方がある。従来のマネジメントに自明の論理や手法は、そうした複雑系や生命としての企業をとらえきれずに限界に突き当たる、というのが著者の主張である。具体的には、論理的思考、問題解決の枠組み、意思決定、合意形成、組織デザイン、あるいは部下指導などの、マネジメントの「限界」について議論が繰り広げられている。
では、どうすればそれが乗り越えられるのか。著者は「企業全体をその複雑性のままに理解する手法が求められる」として、「直観力」と「洞察力」の2つをその答えに据えている。さらに2つは「論理を突き抜けるまで論理思考に徹する修練」でしか身につかないとも論じている。本書で一貫して強調されるこの「徹する」という哲学的境地は、マネジャーとしての精神のあり方に強烈なインパクトを与えるはずだ。
勝負の世界の鮮やかなエピソードや、西洋哲学、東洋思想、宗教、諸科学への著者の深い造詣が、本書の奥行きを広げている。高度な概念が、じつに平易な言葉で語られているのも驚きである。従来のマネジメントがとらえきれなかった世界の輪郭が、ここに見事に浮び上がっている。(棚上 勉)
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マネジャーでも上役でもない、
目的に向かってまだまだ発展途上の私には、
深く深く心に突き刺さる内容でした。
分析にばかり目を向けていたのでは、何も進まないのですね。
一方で、日本の経営者へのエールともとれる内容に富んでいる。いかに経営に暗黙知が重要かについて書かれている。巷にあふれる西洋の経営手法を振り回すだけでなく、手法ではなんともならない世界がある。言葉では説明できない世界。この世界こそオリジナリティである。それを忘れないでほしいと・・・
こうしたことを脈々と続けていくことにより、オリジナリティの伝承と進化が図られる。やはり経営とは芸術である。
ほんとに禅問答みたいですが、こうしたことの繰り返しをしていくことこそが大切だと感じさせる本です。
経営を生業としたい人には是非読んでいただきたい本です。
経営者の1人として、折に触れて読み返し、いつも力を与えてもらっている。
本書は、特にMBA取得者、経営企画・経営戦略部門在籍者の方に推薦したい。
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