「もの」がその形となるまでに、
どれほど考えに考え抜かれたのかは、
当のデザイナー以外には知りようがありません。
原研哉という人の本を読むまでは、
デザイナーというのは
「感覚の人」のことだと思っていました。
でも、デザイナーが「考える人」だということを
知ってからは、デザイナーがひとつの「もの」に
形、素材、それが使われる空間などについて、
どんな考えや思いなどを込めているのかを
ぼんやりと考えるようになりました。
この本では、「HAPTIC」というプロジェクトに
参加した阿部雅世さんと原さんとの間で、
ヨーロッパと日本の世の中のあり方から、
どんなデザインがこれから求められるのか、
といったことまでが語られています。
さりげなく、「なるほど」と思うことが
語られているので、付箋をつけてたら、
ずいぶんな数になりました。
意識してくれる人も、意識しない人にとっても、
多くの人が、よりよく暮らすためには、
よいデザインが必要なんだと、
改めて思いました。