内部統制の視点からクラウドコンピューティングの利点について述べた本。
日本の業務委託先の内部統制状況を監査した「18号監査報告書」や,
米国版の「SAS70レポート」を取得したクラウドを利用することで,
監査対応を大幅に軽減できる可能性が高い。
つまり,本書のタイトル通り,「クラウドを利用することで内部統制が楽になる」ことにつながる。
本書ではさらに,クラウドの他の視点からの有効性(運用コスト・人員の削減など)からもクラウドの
利用を推奨している。
また,「どのようなシステムをクラウドで利用すればよいか?」や「どのクラウド提供者を選択すべきか?」
などの問いにも答えている。
私自身の感想としては,これまでクラウドを内部統制の視点から考えたことはなかったため,
(そもそも内部統制についてはほとんど考えていなかったため)非常に興味のある内容であった。
しかし,同じような内容が何度も繰り返されて書かれていたのが少し残念である。
実際に,本書の半分くらいは同じ内容の繰り返しのような気がして,読んでいると「またか。。。」
といった部分がしばしば見られた。
もう少しスコープを広げて様々な観点からみたクラウドコンピューティングについて,
述べていると,なお良かったと思う。