本書は、小学校教諭として25年間勤務されている著者が、ご自身の
経験から心がけた方がいいと感じる、ちょっとした習慣を分かりや
すく提示したものである。
本書の構成としては、5章構成になっていて、それぞれの章のテーマ
は、クラスのまとめ方、授業、休み時間、給食や掃除、教師同士につ
いてとなっている。そして、各章の下位項目は、見開き2ページで
それぞれまとめられているため、非常に見やすく、著者の主張が端的
に伝わってくる。気軽に短時間で読破できる内容である。
本書の内容としては、クラスの大多数を占める「普通な子ども」に目
をかけ褒めてあげるための心がけ、机間巡「指」や赤ペン採点方法、
指名の方法等のちょっとしたコツ、ケンカが発生した時の対応、100円
均一の店で買える便利グッズ、同僚との情報交換や関係の築き方の
ポイント等々、教員生活全般にわたるものが扱われている。
したがって、タイトルにある「クラスがうまいくいく〜」というのも含め、
「プロの教師がしている(心がけている)ちょっとした習慣」というのが、
より本書の性質を正確に表した表現だろう。
本書を通読すれば、「できたか、できないか」よりも「伸びたか、伸び
ていないか」の判断で対応する等、目から鱗の指摘に出合えることだ
ろう。そして何よりも、著者がまえがきでもあとがきでも指摘している、
「教師のゴールはハッピーなものに決まっている」というポジティブな
姿勢に、きっと教師として励まされ、背中を押されることだろう。