NIHで研鑽を積んだ神経再生の研究者・久恒先生の最新刊。
最近の研究成果により、運動が脳だけでなく、
実は体全体のアンチエイジングに効くことはもう議論の余地が無い位である。
PGC-1α、AMPK、SIRT1,SIRT3・・・どんどん論文が出てくるのだ(笑)。
この本の肝は、「脳の老化予防には、週に3回15分以上歩く」である。
前半部分では海馬、アセチルコリンニューロン、エンドルフィン、ApoEなど最新の研究成果が惜しげもなく、かつ分かり易く解説される。
そして、私がこの本を高く評価するのは、「地中海ダイエットが認知症予防に良い(第5章)」があるからである。
地中海ダイエットとはADA(米国糖尿病協会)が認める糖尿病食の1選択肢。
老化を防ぐ食事についても書かれているのだから、運動のご本で「2度美味しい」のである(笑)。
しかし、惜しむらくはこの原因分析は少し甘かったかな。
なぜ、脳に良いか。
それは油をしっかり摂って、かつ糖質摂取が少ないからである。
オメガ3系脂肪酸に触れている所も秀逸(169p)。
最終章は社会活動に参加せよ。
ソーシャル・エンゲージメント、これもよい。
星は4つ。
皆様にお勧め出来る好著である。