岩國哲人氏や中田宏氏による市政改革論、北川正恭氏や片山善博に代表される県政改革論はいずれも国民に新鮮かつ強烈な印象を与えた。前著「日本を2流IT国家にしないための十四条」に続き本書も著者の経験に基づく同系譜の書であり、今回もタイトルで読者を驚かせるが、より熟成された市政論であり一気に読ませる。自分の自治体を、座して鈍した「夕張市にしないため(銀色の土嚢の写真は明日は我が身を感じる)」、また「改革を途中で止めないため」何をどうすべきか、本書を読めば必然回答が解る。特に苦しさに迷い耐えられなかった佐賀市民は本書を読み猛省すべきであり、著者が去った後の希望のなさは行き場がない。逆に著者が指導する夕張市の病院を(医)「夕張希望の杜」が受託しているのは歴史の皮肉か。願わくば国政の場にも良識改革派が大勢出てくることを。