北欧の福祉モデルについて何冊か読んでみましたが,デンマーク入門ではこの本が一番かと思います。
決して,専門的な本ではないのですが,今住んでいる人の目線だけでなく,日本人としての目線でも
意見が述べられており,いろいろ考えさせられました。圧巻は,デンマークの歴史を説明しながら,
現在の福祉政策や国民性のベースとなっている事柄を指摘しているところです。事実や実態の解説
だけでなく,それらのバックグランウンドまで言及していることで,理解がぶれなくなります。
それにしても,デンマークの現憲法が福音ルーテル教会の支持を明言していることや,バイキング船
に甲板がなかったことがドイツの繁栄につながったことや,長きに渡りデンマーク国王がノルウェー
国王/スウェーデン国王を兼務していたことなど,北欧については知らないことばかりだと思い
知らされますね。