本のタイトルを見て,即購入した。経営者として,どのような点に注意していけばよいのかというヒントをこの本から得られるのではないかと考えたからだ。その結果は正解だった。この本には,経営者としてどうあるべきかということが,とてもわかりやすく書かれている。そして,「うまくいっている会社」と「うまくいっていない会社」がそれぞれどのような体質にあるのかを,対照的に書いているので,その分とてもわかりやすく,著者の言いたいことがはっきりする。要は単純な話である。「会社のため」ではなく「お客様のため」「社会に貢献するため」に仕事をするということである。そして,その結果,利益を得られるのである。そんなあまりにも当たり前のことができていない会社が多いからこそ,著者はこの本を書いたのだろう。今の日本では「会社のため」に仕事をしている人があまりにも多すぎる。そして,そういう会社は,消えていく。当然のことだ。常に,お客様が喜ぶことは何かを考えることこそが,経営の基本である。それを,私利私欲に埋没し,利益,利益と言っている会社は,内側から見ても,外側から見ても醜いものである。
この本は,5章からなり,それぞれ11の項目からなる。その中で2章の『「満足」よりも「感動」』や5章の『「かっこつける」よりも「行動」』,『「順境」より「逆境」』という項目は,とても共感した。特に,渋谷駅の駅長さんの話には,感動した。著者のように,経営コンサルタントとして,経営者としてどうあるべきかを日々考えながら生きていると,良い経営者の特徴が明確に見えてくるのだなと感心した。私自身,この本を参考に良い経営者を目指したい。