基本的に部下を持つ人向けに書かれた本書では、わかりやすい事例と一緒に、随所に名言が出てくる。例えば
「私は長いこと、全てを不運のせい、他人のせい、世の中のせいにしてきたが、今では、責任はこの私にあったと悟っている。」
「業績(評価)の良い悪いを決めるのは、あなたの上司ではなく、あなた自身なのだ。」
「上司の決定が明らかに間違っている場合は、よくない天の上司に伝え、代替案を提案すべきだ。」
「症状を治すのと、病気を治すのは、違うのだ。」
「現代の経営は参加型だが、民主的ではない。参加型と民主的は、同じではない。」
等々。確かに、「んだ、んだ」と首を縦に振らせる内容が、平易な言葉と事例を伴って、ずらっと並んでいる。
ただ内容的には、「結局、全ては自己責任」とか、正直、新しい物は無いし、1時間で十分読めてしまうほど薄い。ビジネス・エグゼクティブがゴルフをするのを正当化しているように見えるのも、何だか気分的に嫌。
というわけで、管理職の初心者の方(心構えとかを学ぶ)以外にはお勧めだが、あるていどシニアの方には気持ちのリフレッシュ用としてしかお勧めしない。書いてある内容はいいけど、バリュー的には☆は3つのみ。