「あんなに安売りして利益なんて出ているのか?」という素朴な疑問に、会計と経営戦略の専門家が答える。ホテル業界では、意外なことに、廉価業態で急成長した東横インの利益率が、高級を売りにする帝国ホテルを上回っているという。「高級」を維持するためには、店舗の立地や内外装、広告などのブランド戦略にかなりのコストがかかるからだ。また、価格競争の激しいエレクトロニクス業界にあって、キヤノンが高い利益率を確保し続ける仕組みを解き明かす。儲けのカギは機器を売った後に始まる「長期に渡る消耗品の供給」にあると解説。その他の業界や企業の実例も多数登場する。
(日経ベンチャー 2006/10/01 Copyright2001 日経BP企画..All rights reserved.)
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9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
読みやすい「会計と戦略」融合本,
By NVO (東京都墨田区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: なぜ、あの会社は儲かるのか? (単行本)
今まで何故、このような本がなかったのかが不思議だ。会計の入門書を読んでも、数字と経営の関係はよくわからなかった。戦略の本には、その成果が決算書にどう表れたのかは、書かれていない。本書は、そうした悩みに焦点をあてた、初めての本ではないか。例えば差別化戦略では、高い価格づけをするため、当然利益率は高いはずだが、決算書からは意外な事実が見えてくる。帝国ホテルvs.東横イン、伊勢丹vs.ユニクロなどがそれだ。「さおだけ」では満足できなかった読者に、戦略と会計の関係を、日本企業の事例を使って易しく説明しており、読み物としてもおもしろい。 ただし、数字を深読みしたい方へ、という部分は入門者にはやや難しい感じがした。
6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
豊富かつ適切な企業例に基づく,
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レビュー対象商品: なぜ、あの会社は儲かるのか? (単行本)
基本的な流れは山根節氏の前著『経営の大局をつかむ会計』と同様、著名な企業の本当の実力を財務・会計データに基づき説明することで、今まで数字を敬遠しがちであったビジネスパーソンにとって、興味深く財務・会計の基本を学ぶ好著となっている。本書はさらに、基本的な経営戦略(差別化、PPM、PLC、損益分岐点など)との実例としても、企業事例が豊富かつ適切にピックアップされており、それを裏付ける数値が明示されているため、戦略と会計とを経営的観点から一体として理解することができる。 一点、”ハードを売って消耗品で儲ける”優良企業のキヤノンの次なる展開であるTV事業への参入について、筆者は従来どおり消耗品で儲けるビジネスモデルの延長上として好意的に捉えている。個人的には、これを逸脱したハードを売るだけの事業として、同社を低収益企業に落としかねない危険性を孕んでいると、思われる。今後、果たしてどちらに転ぶか動向を注視してゆきたい事柄である。
6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
戦略と会計を結びつけた画期的な書,
By トシちゃん (埼玉県蓮田市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: なぜ、あの会社は儲かるのか? (単行本)
経営戦略を述べた本は数多ある。多くは米国書の解説的記述が多く、日本企業の戦略を独自にまとめた本は少ない。 本は本、現実の日本企業経営とは別物という感覚を払拭出来ずにいた。 この本は誰でも知っている日本企業の多くの実例を紹介し、その戦略の違いが 結果として会計(財務指標)にどう現れるのかを示した、画期的な書である。 有名会社、身近な会社の戦略例が豊富に出て来るので、大変興味深く、あっと いう間に読了してしまった。 一見常識と反する、高価格会社=高収益会社ではない等のカラクリを、見事に 示してくれている。
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