私は20代後半であるが、学生時代には全く感じなかった、病気やケガではない
頭痛・肩こり・眼の疲れ、などの体調不良を感じるようになった。
これらは問題が目に見えるものでもなく、病名が付くようなものでもないため、
体力が落ちたのかな?体を動かさなくなったからかな?・・・等と思っていた。
なぜそのような症状が出るのかという「体のメカニズム」を理解していないため
栄養ドリンクを飲む、整骨院に通う・・・といった対処療法を繰り返す状況だった。
本書では、自律神経と体の状態の関係、外部環境(ストレス、気圧、等)と自律神経の関係などが
多くの事例を基に分かりやすく紹介されている。
そして、健康に良いとされていること(あるいは良くないこと)が「なぜ」なのか、理解できる。
例) 頭の働くタイミングとそうでないタイミングは自律神経の状態と関わっている、等
また、自律神経のバランスを良くするための様々なノウハウが紹介されている。
これらは「体のメカニズム」を説明するものである。
そして、自律神経の働きを理解することは健康を管理する上でも、
仕事の生産性を上げる上でも、有効であることが理解できた。
対処療法に頼ることもなくなるだろう。
もちろん、自律神経をコントロールするだけでは、人生をコントロールすることはできないが
自律神経の働きをきちんと理解することは、誰にとっても重要であることだと思う。
なぜなら、個々人が本来持っている能力を十分に発揮するために必要な知識であるからだ。
その意味では、健康を自負する方、20代前半で体力が有り余っている方も
自分の体とうまく付き合っていくために、読む価値があると思う。
なお、副交感神経の活動レベルを上げることに主眼が置かれているため
交感神経の活動レベルが低い方は、満足できないかもしれない。
また、第4章『人生の質は「これ」で決まる』といったタイトルに表れているが
少し言い過ぎている部分や、あらゆることを自律神経と関連づけて説明されることがあり
主張の納得感に欠ける部分があった。