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なぎの葉考・少女 野口冨士男短篇集 (講談社文芸文庫)
 
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なぎの葉考・少女 野口冨士男短篇集 (講談社文芸文庫) [文庫]

野口 冨士男
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商品の説明

内容紹介

私小説の絶品といわれ続けた野口文学を集成 昭和11年、暗い時代、旅の途上で出会った一人の娼婦。彼女の面影を求め、40年後再訪の旅に出るーー川端賞受賞作「なぎの葉考」を中心に珠玉の短篇八作を精選

内容(「BOOK」データベースより)

複雑な家庭環境の中での父と母の姿を印象的に綴った「石蹴り」、その父の老齢になっての入水自殺の顛末を追った「耳のなかの風の声」、花柳界に生きる女性とのはかない交流を辿る「なぎの葉考」「熱海糸川柳橋」など、名作九篇を収録。戦前、戦中、戦後と、時代に流されることなく、反骨精神をもって、市井の人生、暗い翳りをもつ女たちを描き続けてきた著者の「私小説」の精華を集成。

登録情報

  • 文庫: 336ページ
  • 出版社: 講談社 (2009/5/8)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062900505
  • ISBN-13: 978-4062900508
  • 発売日: 2009/5/8
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 534,627位 (本のベストセラーを見る)
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
純文学私小説を読むのは、ほとんど初めてのこと。以前川崎長太郎さんのものを手にして読み始めて、ふいっとやめてしまったから、およそ縁のない世界なんだと思い込んでいた。もっぱら読書といえばルポ物が中心で、「新潮45」お得意の事件物などばかり、殺伐とした人間風景をピープ・ショウばりにのぞき見るのが好きで、それで過ごして来たのが、最近どうもそれだけでは隙間風のわびしさが身に沁みる。ちょっと気取ってこれを取り寄せてみた。全9編が輯載されているが、著者にかかわる人々のしがらみ、まつわりつく人間生態のきめ細かな観察と現在のじぶんの存在位置との天秤にかけるような語り口は読んでいて、事件物をしのぐ面白さであった。これらの一篇一篇をだれか映像として見せてくれはしないだろうか。そんなことを強く感じながら読み終えた。もう昭和ははるかに遠く、こうした人々を演じて見せてくれるだけの役者がいないことの無念さが身にしみる読書体験であった。
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2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
こ、こわい… 2009/5/27
形式:文庫
私は野口冨士男が怖い。野口冨士男は下戸なのである。生後間もなく離婚した両親との愛憎、私小説作家のご多分にもれず極度の貧困生活、父の入水、とても私などは素面でやり過ごすことはできそうにない。『耳の中の風の声』は必読である。読後にタイトルの意味を知ると怖くて夜中にトイレに行けそうにない。
これを読んで胸がそわそわした人は図書館や古書店で自伝長編『かくてありけり』(講談社文芸文庫‐絶版 読売文学賞[小説部門]受賞)を見つけて読んでみてください。私の中の野口冨士男はこれに尽きてしまう。いかにも吉行淳之介が好きそうな「なぎの葉考」とか、正直他の短編はどうでもいいかな…と思うほど素晴らしいので。
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