2ヶ月の間が空いてオリジナル版は終わりかと思ってたので、「ロマンスの薬あげます!(1966-67・約330頁)」の発売は嬉しい驚きでした。この巻は、「ウルトラマン(上下巻)」とは違って、扉絵はちゃんとありました。以前の秋田サンデーコミックス版は、“あげます!”を省いて「ロマンスの薬(全2巻)」と改題されていました。
花小路春名のクラスにとびきりの美少年・小野たかしが転校してきて、クラスの女子全員が夢中になってしまいます。なんとか彼をモノにしたい春名は、役に立つ本でもないかと家の倉を漁ってるうち、何と「ほれ薬」を発見します…!そこから始まる、彼女たちのたかしを巡る大騒動を描いています。
ジャンルはラブコメ。ただ当時はラブコメという明確なジャンルはなく、ラブコメの原点の一つという評もあるようです。米沢嘉博氏の著書によると「それなりに人気があった」らしく、「少女雑誌は読者を色情狂にしようとしている…と教育関係者に言わせたのもこの作品」だそうです。あ、とはいっても本作に過激な要素は皆無です。何故そう言われたのかは、今の感覚では理解の及ばない部分ではあります。
内容的には、熱心な楳図ファン向けだとは思います。ノリが良くて、自分はそこそこ楽しめました。クスっと笑えます。先生は自分のキャラクターで一番好きなものを聞かれて、本作の「チュー子」と答えられた事があります。ギャグ担当のオバQみたいな顔の女の子です。復刻の意義も考慮して、☆は4つです。