この本は、基本的に「自分の考え方を変えて、仕事を『楽しい』と感じられるようにする」
ということが説かれています。しかし、現実的には、この方法で全てのネガティブな要素
が改善されるワケではありません。つまり、人によってはこの本がもの凄く参考/救いに
なる一方で、逆にこの本が参考にならない、下手をすれば、余計に辛くなる人もあるかと
思います。
そのため、自分で読む前、もしくは誰かにこの本を贈る前に、
以下の点に注意した方が良いと思います。
この本が本当に救いとなって、
仕事が楽しくなる人は次のような人です。
1.仕事が単調/地味でつまらない。
2.他の皆は頑張ってるのに、自分だけやる気がでない。
(基本的に、自分は怠け者であると思う)
3.ちょっと怒られただけで仕事が嫌になる。
(自分のために言ってくれてると分かっていても、相手にむかっ腹が立つ)
4.上司や同僚、顧客が常識的で、基本的に良い人達である。
5.つい他人を見下してしまう。どんな相手でも、自分の方が偉いと思っている。
6.辛抱して頑張れば、いずれは地位が上がる/評価される環境にある。
以上のことに当てはまる人は、
自分の考え方次第で、今の仕事が「楽しい」と感じられる可能性が
とても高いと思います。「ちょっとした感動話を読みたい」とか、
「最近ダラダラしていたので、気を引き締めたい!」
という場合にも、この本を購入することをオススメします。
一方で、以下のような場合は、
この本を読んでも仕事が楽しくなる事は無いと思います。
場合によっては、余計に落ち込むかも知れません。
1.仕事が激務で、体調にも悪い影響が出始めていて不安だ。
2.自分は正義感が強く、謙虚で真面目である(知人にもそう言われる)。
3.会社や上司、同僚が悪い事/顧客を欺く事をしているのを知っている。
4.社員が人として扱われない。何をどう考えても、上司が怒るのは自分の為にではない。
5.イジメや嫌がらせにあっている。
6.自分が真面目にやった仕事を、上司や同僚が台無しにする。
(そのことを指摘すると自分の首が危ない。かと言って、何も言わないとつけ込んでくる。)
7.辛抱して頑張っても、明るい未来が見込めない。むしろ心身ともに蝕まれる可能性が高い。
以上の場合には、自分の考え方を変えるだけでは、状況は改善しないでしょう。
逆に、「意味のない仕事は無いんだよ」「どんな仕事にも、やりがいがあるはず」
と言われる事で、「仕事が楽しいと感じられない」という自分自身をさらに
追い込んでしまう可能性もあると思います。(それが怖くて、私は友人のために
この本を買いましたが、結局はこの本をあげることが出来ませんでした。)
なので、この本のタイトルの「どんな仕事も」という点については
気をつけた方が良いでしょう。