泣きました。最後の、百鬼丸が梵を「ひとりにはさせない」と慰めていた部分。それを見たどろろが、昔の己と百鬼丸を重ね合わせた部分。そのためだけにこの評価です。
敬愛にしろ情愛にしろ、お互いを思い遣って、生死を駆け巡ってきた百鬼丸とどろろ。そんな百鬼丸に裏切られた(それはどろろを心配する百鬼丸の思い遣りなわけですが)どろろと、自分のカラダのカケラを探す百鬼丸。どろろはおいて行かれたくなかった。そんな二人がまたであって、でもそれはまた旅をするという意味ではなく。
たぶん。ふたりとも、サビシかったのでしょう。つらかったのでしょう。生きたかったのでしょう。
それが重なって、どろろは一瞬だけ己を取り戻して。
でもやっぱり、妖怪に戻ってしまう。
――結局、どろろは鎌鼬のまま、去っていった。
運命にはかわらないけれども、百鬼丸は決めた。
「どろろは滅ぼす、でももう刀は使わない」
鎌鼬となってしまったどろろを改心されられるのか、滅するしかないのか、それとももっとほかの方法があるのか。
それは分からない。でも、たびはつづく。
どろろと百鬼丸、そして梵のたびは。