12歳の少年プロスパーと5歳になる弟のボーは、読書好きの少女ヴェスペやその仲間たちと、廃墟となった映画館で暮らしていた。兄弟は、2人を引き離そうとする伯母夫婦から逃れるため、ヴェネチアまで家出してきたのだ。そんな身寄りのない子どもたちのリーダーは「どろぼうの神さま」と呼ばれる少年スキピオ。スキピオは、金持ちの家や美術館に忍びこんでは、高価な品々を盗み出す怪盗だ。しかし、伯母夫婦から依頼を受けた探偵ヴィクトールの出現によって、子どもたちの生活に、少しずつ変化が訪れる。
年老いた伯爵からの奇妙な依頼、探偵との追跡劇、強欲な古物商との緊張感漂う取り引き、そしてスキピオの秘密。さまざまな謎と事件を追いかけ、町を駆け回る子どもたちを通して、著者は、大人になることの意味と切なさを語りかける。なかでも、「子どもは大人になり、大人はまた子どもにかえる」という伝説のメリーゴーラウンドを前に、戸惑うプロスパーの姿には、若い読者だけではなく、多くの大人たちも心揺さぶられるに違いない。胸を躍らせた幼いころの記憶が、はっきりと蘇ってくる本書は、物語中のメリーゴーラウンドに魔法をかけられたような、不思議な体験を約束してくれている。(中島正敏)
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どろぼうの神さまの秘密や想像を裏切る意外な展開。
速く大人になりたいと願う子供と子供に戻りたいと願う大人。
月の都ヴェネツィアの美しい風景のなかで繰り広げられる物語です。
500Pと長編ですが、続きが気になり一気に読めてしまう本だと思います。
ドキドキしながら、最後まで一気に読みとおしました。(6時間くらい?)
各章がまるで舞台の組換えのように、鮮やかに、そしてスピーディーに進んで行きます。まさに著者の力。
ただ、この話、大きく分けて2つからなっているようです。
どろぼうの神様の正体、そして、メリーゴーランド。
なんか、メリーゴーランド以降が少し沈滞してしまったように感じました。
大人になるってどういう気持ち?
うれしかった?不安はあった?
そこが描かれていれば、さらに言うことなし!!
はまりすぎて私のブログでも紹介しちゃいました。... 続きを読む
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