吉越氏の本は、どれもネタが同じと言ってしまえば、そうなの
ですが、しかし、どれを読んでも、毎回新鮮な教えに読めるのは
なぜなんでしょうか?
著者に会ったこともないのに、何冊も読んでいると、なんか、会った
ことがあるような、そんな錯覚に陥ります。
いえるのは、吉越氏が、変革の時代に適合した、挑戦する経営者としての
プロフェッショナルであることは間違いありません。言い換えると、ぬきんでた
経営のプロである、ということです。
本書のメッセージ先は、タイトルのニュアンスと違って、
読者がたとえ、今企業の経営者でなくても、中間管理職でも
はたまた、将来経営者として手腕を発揮したい、という現場の若手でも、
「経営者魂をもって」仕事に立ち向かえ、ということです。
その根底には、(1)真剣勝負としてのゲームとしての会社員生活、と
(2)あがりとしての旧来の「社長」さんではなく、仕事の成果を出して
文句を言わせず、大きな裁量でビジネスゲームに勝つ、という意味での
CEO仕事術、という、いつもの吉越氏の思想があります。
加えて、最後で、引き際を感じたときに「睡眠を十分にとったが、なかなか
復活しない」ことを、かつての大横綱、千代の富士を引き合いの出して
自分を重ねていますが、でも全体を覆う思想は、「ワークライフバランス」
です。
ワンマン経営者というイメージがありそうな気もしますが、
でも、自分の意思で、自律した人生を、思いっきりやりとげて
くいがない、という人生だとすれば、吉越氏の話は、
何度聞いても(読んでも)絶対に人生の糧になります。