どれを読んでもおもしろい丸かじりシリーズ。いまさらシリーズ中のどれがいいとか、どれがイマイチだとかをいうようなものではないとは思うので、文庫本の解説について…。
丸かじりシリーズの解説のほとんどは、ショージ君への無邪気な絶賛であまり好きではなかったのだが、「ブタの丸かじり(2000年)」でのみうらじゅんのショージ君へのねじれた愛情みたいな見事な解説?を読んで以来、単行本から5年遅れの文庫本の発売を楽しみにするようになった。
今回の解説はソムリエの田崎真也氏。テレビで観ている限り、コマーシャル(たしかウィンナー)にも出てるし結構濃い目のキャラなのでどうも好きにはなれない感じだったのだが、解説を読んでかなり印象が変わった。真面目だゾ、この人。ショージ君が食を楽しんでいることの素晴らしさを讃えつつも、どうしても料理と酒の相性の話題になってしまう生真面目さ。しかも酒はワインだけではない。
そして、田崎氏はこのシリーズには栄養分のことがほとんど書かれていないから素晴らしいと記している。そんなこと考えながら読んだことなかったのだが、丸かじりに限らずショージ君のエッセイは全部そうだよなぁと、いまさらながら気付かされた。
近年、無邪気なショージ君絶賛の解説ばかり読まされていたので、今回の解説はかなり新鮮に感じた。
それにしても、既に70歳を超えたショージ君。この若さと好奇心はいつまで続くのか。ある意味怪物だよな、この人。