テーマが身近で,わかりやすい記述のため,大変読みやすいです。テーマ毎に10ページ程度で記述されているので,通勤途中など,ちょっとした間に読むこともできます。サラリーマンの入門書として最適でしょう。
ただ,内容についてみると,単に法律の説明にとどまらない点に,本書の特徴があるように思います。たとえば,新人採用のお試し期間(p.116),セクハラに関する本音?(p.129),過労死問題への対策(p.141),定年制に関する考え方(p.162)などの記述は,単なるフツーの入門書では味わえないものでしょう。近年,労働問題がマスコミで取り上げられることが多いように感じます。本書は,そうした問題に対しても,異なる視点を提供してくれるかもしれません。
本書で労働法に興味を持った人は,同著者の「雇用社会の25の疑問」などがオススメです。