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どこでもないどこか
  

どこでもないどこか [単行本]

日野 啓三
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

透きとおる荒廃の気配、往還する天使たち。意識が現実を生み、現実が幻想と戯れる未来へとのめり出す巨大都市東京の未知の感触を六篇の変奏で描いた最新作品集。

登録情報

  • 単行本: 211ページ
  • 出版社: 福武書店 (1990/09)
  • ISBN-10: 4828823530
  • ISBN-13: 978-4828823539
  • 発売日: 1990/09
  • 商品の寸法: 19.4 x 14.2 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 709,939位 (本のベストセラーを見る)
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5つ星のうち 3.0 虚無感と無常観と生の意義の二律背反, 2007/1/29
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レビュー対象商品: どこでもないどこか (単行本)
イメージ再生装置を生み出す消えた美少女を惜しむ「黒い天使」、ベトナムの戦火の中のゴム園にまつわる「林でない林」、19歳で一冊だけ写真集を出して消えた写真家遠井一を語る「ここはアビシニア」、東京の街の変化を感じ取る「背後には何もないか」、広島の実家が住む人を失い朽ちていく「メランコリックなオブジェ」、精神病院が廃墟と化していく「岸辺にて」の、1988年から1990年までに書かれた短篇6編を収録。

圧倒的な虚無感と無常観に支配されながらも、生の意義の存在を確信し、その正体を突き詰めていく二律背反、これが日野氏の文章の醍醐味でしょう。それは氏が戦後の東京の焼け野原、京城からの脱出、戦火のベトナムを自身のナマの眼で見て、体験してきたことと無関係ではないでしょう。

虚無と意味のはざまのぎりぎりのせめぎ合いを、形而上の産物である文字と言語でこりこりと表現していく。日野氏にかかると、文字の組み合わせが妖しく生命をもって、蠢きだします。すばらしい。
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