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どこかの畑の片すみで―在来作物はやまがたの文化財
 
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どこかの畑の片すみで―在来作物はやまがたの文化財 [単行本]

山形在来作物研究会
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

温海カブ、だだちゃ豆、雪菜、カラトリイモ、もってのほか…。生まれも育ちも山形の野菜たちは元気でたくましく、そして美味しい!在来作物についての解説と対談録、作物事典、分布リスト&地図などを網羅した、在来作物がまるごとわかる本。

登録情報

  • 単行本: 167ページ
  • 出版社: 山形大学出版会 (2007/10)
  • ISBN-10: 490396602X
  • ISBN-13: 978-4903966021
  • 発売日: 2007/10
  • 商品の寸法: 21 x 14.8 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 296,985位 (本のベストセラーを見る)
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By みみちゃん トップ1000レビュアー
形式:単行本
記事は山形大学の準教授(刊行時点)がメインとなって、他の研究者、料理人など複数のメンバーで書かれています。
1つの野菜が見開き2ページで紹介され、作物または料理の写真がついています。1篇が短いので、とっつきやすく読みやすいです。
地方新聞の連載記事数年分を季節順に整理して加筆修正したとのことですが、複数の筆者の記事が上手く混ざり合って、筆者が違うと記事の切り口も異なるので、変化に富み飽きさせません。

初めて見る雪菜や漆野インゲンなどの芸術的な美しさに息を呑むと同時に
長い時間をかけて栽培法を確立してきた野菜たちが、商業ベースにのらないからと消えて行くのは実に寂しいことだ思いました。
はじめはピンとこなかった「在来野菜は伝統文化である」という言葉が、読了後胸にささります。
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2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
山形大学農学部が母体となって2003年秋に発足した山形在来作物研究会。綿密なフィールドワークによって、県内各地に伝わる在来作物(伝統野菜)を紹介している地元新聞に連載中の記事に加筆してまとめた一冊。

京野菜、加賀野菜と並んで、山形には地域性豊かな在来野菜が多いことは、地元以外で知る人は少ないだろう。金沢はまだしも、京野菜は、近年ブランド化が進み、作付け地域が広がって品質にバラつきが見られるようになってしまった。その点、手垢が付いていない山形には純血種の原石がゴロゴロしている。現在確認されているだけで村山地域34種・置賜地域22種・最上地域20種といった山形内陸各地を大きく上回る64種もの在来種が酒田・鶴岡周辺の庄内地域には残っている。この一点を見ても、庄内の食文化は実に多彩。

流通が発達する以前のかつての日本人は、地域性豊かで季節感溢れる旬の食を謳歌していた。スーパーの店頭に一年中並んでいる見栄えの良い野菜や果物が、いかに地球環境に負荷を与えているのか。その野菜の生産者が日々の糧を得るために購入する種子が、遺伝子操作によって決して種を結ばないF1種である限り、種子販売権を独占する多国籍企業にいかに毎年莫大な利権をもたらしているのか。そして都市に暮らす人間がいかに周到に自然の営みと隔てられているのか。

連綿と受け継がれてきた独自の食文化の生き証人とも言える在来作物は、地域の共有財産に他ならない。そういった宝物の多くが、一握りの高齢者によって人知れず受け継がれて来た。私たちはある種の便利さと、うわべの豊かさと引き換えに、かけがえのないアイデンティティーをそうとは知らずに失って来たのだ。今日もまた一つ受け継がれた種が日本のどこかの畑の片隅で消えたのかもしれない。自らの命を繋ぐ食に関して、私たちは余りに無関心に過ぎた。作り手の思いに耳を傾けよ、そして畑に出でよ、都市生活者!
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