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どくとるマンボウ航海記 (新潮文庫)
 
 

どくとるマンボウ航海記 (新潮文庫) [文庫]

北 杜夫
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (17件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

水産庁の漁調査船に船医として五ケ月の航海に出た著者が、アジア、ヨーロッパ、アフリカをめぐり、卓抜なユーモアとユニークな文明批評を織りこんでつづった型やぶりの航海記。(奥野健夫)
--このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

水産庁の漁業調査船に船医として乗りこんだ若き日のどくとるマンボウの興味あふれる航海記。船上生活と海の風物、アジア、アフリカ、ヨーロッパと次ぎつぎに立ち寄る港の人間と風景、あるいは事件が、著者独特の観察眼を通してユーモラスに、ときには文明批評をまじえて語られる。現代日本を代表する傑作旅行記。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 231ページ
  • 出版社: 新潮社; 改版 (1965/02)
  • ISBN-10: 4101131031
  • ISBN-13: 978-4101131030
  • 発売日: 1965/02
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (17件のカスタマーレビュー)
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15 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 北杜夫のベスト, 2007/3/27
レビュー対象商品: どくとるマンボウ航海記 (新潮文庫) (文庫)
学生時代に出会いました。この本から北杜夫にどっぷりはまり、新潮から出ている本はすべて購入しましたが、「どくとるマンボウ航海記」が結局一番だったと思います。何を書いても素直に受け入れる気持ちになれるのは、日本作家では珍しい優れたユーモアセンスのおかげですね(才能ゆえ鬱病になるのですが・・・)。本当に面白い本ですし、薄い文庫本ですから出張の電車の中で読むのにはぴったりなんですよね。前向きで明るい気持ちになれること受けたいです。旅に出たくなるという副作用もありますが。
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8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 文章の瑞々しさは今でも失われていない。, 2006/5/9
By 
TaroTaro - レビューをすべて見る
(トップ100レビュアー)    (VINEメンバー)   
レビュー対象商品: どくとるマンボウ航海記 (新潮文庫) (文庫)
わたしが初めて読んだ大人の本。

航海中の壮絶な体験が記されているわけでもない。「私」が航海で経験したこと、感じたこと、思ったことが自虐的ですらあるのに決して下品にはならないユーモアで描かれている。ところが、俗物的な人物のように書かれている「私」は突然詩人になり、その想いを叙情的に語り始めたりする。そのギャップが北杜夫だ。

そして、リアルだとか、臨場感溢れるといったことを主題とした紀行文でないにも拘わらず、「小説家」北杜夫の瑞々しい文章によって、その情景が次々に目に浮かんでくる。50年近く前に書かれたこの作品が現在に至るまで読み継がれているのは、この文章があるからだろう。

私が初めて読んでからもう25年以上が経過している。海外旅行は一般的ではなかった時代だったので、全く知らない「異国」が書かれたこの作品を何度も繰り返し読んだ。そして、今でも時々読み返すことがある。
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11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 文壇に風穴を開けた画期的作品, 2006/12/10
By 
紫陽花 "玲瓏" (神奈川県相模原市) - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)   
私は今から35年程前に本書を読んだ。当時の日本文学と言えば"深刻さ"が重んじられ、なかんずく私小説なる物が幅を利かせていた。そんな中、ユーモアと機知を武器にして文壇に風穴を開けたのが本書である。恐らく、文壇よりも一般読者の方に先に受け入れられていただろう。当時はまだ海外旅行が珍しい時代で、かつ調査漁船に乗る等という事は初体験であったにも関らず、全く物怖じせず船上の体験、色々な人々との交流を率直に語る著者に快哉を送ったものだ。

船員に新型ドイツ船の解説書の翻訳を頼まれて、面倒臭いのでボロ船に訳してしまった等の言葉のギャグは勿論、様々な体験、出会い等を変に屈折した目で見ないで、伸びやかな視点で素直に語っている点が素晴らしいのである。

後で聞けば著者は本書執筆中、十二指腸潰瘍で入院していた由。そうした環境だからこそ、逆に明るい書物を書いたとも言えるが、やはり著者の資質による所が大きいと思う。「どくとるマンボウ」シリーズはこの後も続くが、本書はその初頭を飾ると共に、日本文学界に新風を吹き込んだ快著。
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