寄席に行きたくなる事間違い無しで、落語に興味がなかった私でもなぜか手にとって
読んではまってしまった。
落語の魅力を解りやすく伝えてくれるのもそうだが、私が感じるのは、昔の日本気質の
道を究めようと修行する見習い制度の厳しさを改めて実感させてくれる事である。今の日本人に
必用な心構えじゃなかろうかと自分の後輩たちを見てつい思ってしまう。ここには古い伝統と
それを培う為の仕来りが根強く残っており、それが日本人である私の根幹に響いてくるんじゃない
かな。
一つ解らなかったのは、この3巻で銅楽師匠が「骨董品だよ」と失笑?する場面があるのだが、
あれは師匠の落語に対して失笑しているのか、落語そのものを自虐的にそう言ったのかが解らなかった。
それによって銅楽への思いが随分変わってしまうのできになるところである。