私は保健所で実際に動物を引き取って、飼い主を探す活動をしています。
本の中では、実際に私が出会った子達と同じ顔をしていて、涙が止まりませんでした。
老犬の子が優しい目をして「く〜ん」と泣き続ける姿、
足がオカシイ方向に曲がっているのに必死で追いかけてくる子達、
泣き叫ぶ声も枯れてるのに、それでも誰かを必死に呼び続ける子。
たくさんの子達を見ています。
でも、その中で救える命は、ほんの一握り。
助けた命に飼い主さんが決まらないと、もう保護は出来ないところまできています。
ただ、見ていることだけしか出来ない悔しさ、怒り。
救いようのない気持ち。
でも、毎週、動物たちは入れ替わります。
10頭を救えたと思っても、次の日にまた10頭放棄・・・
保健所の職員さんと、一緒に嘆きます。
「どうして・・・」と。
やるせない気持ちが爆発して、正直やめたくなることもあります。
けれど、見て見ぬ振りはしたくない。
自分が出来ることを精一杯したい。
この本は、私を初心に返らせてくれる本です。
まだ経験の浅い私が、強く強く希望を持つ本です。
こうやって認知してくれる人がいる、共感してくれる人がいる。
そして、幸せになった動物たちがいる。笑顔が見られる。
それだけで、私一人でも、微力な力でも、何かの力となれば…。
そう願って、この仕事をしています。
この本に出会えて、本当に良かったと思います。
私にとって、自分を見失わないため、現実を見るために、大変参考になった本でした。