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14 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
題はちょっと失敗だと思う,
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レビュー対象商品: どうして羽生さんだけが、そんなに強いんですか?―現代将棋と進化の物語 (単行本)
この本は表紙や題だけだとたくさんある羽生対談本に見えてしまう,私もあるツイートで面白いと言ってるのを見るまでは全く興味がなかった.どうして羽生さんだけが,そんなに強いんですか?(ってよく聞かれるけど,そうじゃないんですよ) ということがはじめに,に書いてあって,それでやっとなるほどと思った.凝った題名だが,ちょっと伝わりにくかった. もともと筆者の現代将棋論,リアルタイム観戦記は抜群におもしろいが,後日にプロ棋士と対談することでよりいっそう濃い内容となっている. 特に第三章,山崎隆之戦がおもしろかった.棋士の赤裸々な心情を吐露させることが出来るのは筆者が棋士たちからよほど信頼されているのだろう,ここまでの内容が聞けることはめったにない.
31 人中、26人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
現代将棋の進化の速さを体感し、プロの対局をより楽しみたい方にうってつけの好著,
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レビュー対象商品: どうして羽生さんだけが、そんなに強いんですか?―現代将棋と進化の物語 (単行本)
題名から、羽生だけに焦点を絞った本かと思ったら、良い意味で予想を覆された。著者は、現代の将棋界を「羽生世代」、「ちょっと下の世代」、「渡辺世代」、「もっと若い世代」の4つに分類し、これからの10年間はこの4世代間の闘いが面白いと予言した上で、これらの世代間の大局観・棋風の違い等を俯瞰し、現代将棋の進化の速さを説明すると共に、それを支えるプロ棋士達の将棋観を追及している。羽生をキッカケに他の棋士や将棋の魅力を一般に知らしめる意図が感じられる。記述は実際の近年の対局に基づいて、棋譜やインタビューを豊富に交えながら行なわれているので、あたかも観戦記者になったかのような臨場感がある。棋士の本音や普段の振る舞い等も窺い知れ、将棋ファンには興味深い本である。羽生の「渡辺世代」に対する次の言葉が印象深い。「あの世代は一つの形を見て将来性があるか否かの判断力が鋭い。見極めがとてもシビア」。今年の竜王戦の両者の対局を観ると説得力がある。最初に紹介される「羽生vs木村」の棋聖戦を観ても両対局者、渡辺、藤井、深浦の各々の形勢判断に各世代の大局観・棋風の差が窺える。各棋士の他棋士観も興味深い。また、コンピュータ将棋の視点からも論じられ、人間が持つ大局観というものを改めて感じさせてくれるし、一将棋ファンにとって理解し難い"プロの大局観"の風通しを良くしてくれる。芸術家肌の山崎、研究家肌の三浦の個性も良く描かれており、今年の名人戦、JT杯決勝の心理面での舞台裏を観ている様だった。新手の開発者が「もっと若い世代」である点も再確認出来た。新手という素材を調理する腕が重要だと言う事も。後手二手目「8四歩」に賭ける深浦、渡辺のロマンティシズムも初めて理解出来た。 将棋ファンなら誰でも楽しめる。特に、現代将棋の進化の速さを体感し、一流プロ棋士達の対局をより楽しみたい方にうってつけの好著。
21 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
現代将棋の今と予感,
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レビュー対象商品: どうして羽生さんだけが、そんなに強いんですか?―現代将棋と進化の物語 (単行本)
著者の鋭いセンスにより将棋界が俯瞰でき、且つ今後についても読み取ることが可能である。現代将棋は「羽生世代」、「ちょっと下の世代」、「渡辺竜王を中心とする世代」、「もっと若い世代」に分けられる。 プロの棋士は勝負師的、研究者的、芸術家的な資質を備えている。 将棋界に情報革命が起こっている。その主役は若手(四段クラス)である。次々と成果を出しているが、それはあくまで素材としてであってそれが新手(定跡)となるには実戦を重ねて確立するものである。しかし、研究の成果は序盤を制することがあり、ここで終わってしまってはキャリア、大局観、高度の構想力も出番を失う。それ故にトッププロといえども若手との研究会を持っている。 このことは、コンピュータ将棋との戦いに多くの示唆を与える。この件については勝又六段との対話が面白い。(現時点ではまだかなりの差があるようだ) 渡辺竜王は最近の定跡化したこれまでの成果を体系的に学ぶことが出来た世代である。つまり、過去をばっさり切ることが可能であった。(羽生を除く羽生世代、ちょっと下の世代の最近の不調は過去を切れないのが原因であろう。ついでに、最近の解説は研究発表みたいで面白みに欠ける。現在は過渡期で、研究が一段落後つまり新定跡の誕生により新しい将棋の世界が始まるのではないか。スーパースターの誕生とはそういうことであろう) そしてそれは、羽生の言う人間の本当の能力、人間らしさに気づくため秒に追われる緊迫感を無上の喜びとする、人間相手でなく将棋そのものと戦かっているということであろう。
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