私たちの「学校に行ったら皆と仲良くしなくてはいけない」という苦悩は
例の♪友達100人できるかな の歌のせいではないけれど、友達がたくさん居て
明るくて人気がある子供が良い、という呪縛から来ている。
本書では、いかにも学生時代から面白いことを言ってスポーツマンだったし
人気者くん人生だったんだろうなーと思われる著者が、意外な学生時代の
自分の話と「別に友達がたくさんいて人気者にならなくても、学校で生き延びる
やりかたはあるんだ」という極論かつ正論を書いているのがとても印象的。
強い子にとりあえずついちゃう、いじめに加担せざるをえないときは「自分は
保身のためにやってるんだ」と自覚し、本当に相手を憎んでるからじゃないことを
はっきりさせておくこと、など、かなりギリギリの状況のときの対応策を
自分の経験談を交えて率直につづっているので、最初は「過激な本だな」と
思われるかもしれないけど、たかだか友達のことで苦しんだり死んだりする程の
ことじゃないかも、いじめられてるっていうのは、何もかも終わったんじゃなくて
気分の流れで自分が悪い位置に置かれちゃっただけなんだ、と、土壇場で
開き直るときの助けになりそうな1冊。個人的に、著者の橋下さんが転校先で
苛められそうになったり、激しいケンカに巻き込まれそうになったり、と
生まれながらの人気者タイプではなく、いろいろな経験でいろいろな人づきあいの
形を覚えた結果、今のような多くの視聴者に受け入れられるタレント的な人気まで
獲得してしまったんだな、というのにびっくり。なので、今リアルに苦しんでいる子には
橋下弁護士も中学の時はいろいろ大変だったみたい、と励みになるかも。