香山リカの本を読むと今のままの自分でいいのだと気付いて救われた気持ちになれる。
がんばり抜けない人でも、そこそこがんばっていればいいですよとやさしく話しかけてくれる気がする。特に、この本では著者自身の体験をはさみながらうまい説明が付けられているので非常にわかりやすい。それに、ちょっと意外なことも書いてあって面白く感じる部分もけっこうある。
自信をもつということについては、自信を持つかどうかについては全く自分で決められるのでレベルを気にすることなく自信をもっていよう。ないよりあったほうが結果もいいはずだという。またさびしいという気持ちは人が陥りやすい心理で無理に消してしまおうとは考えないことと説いている。萎えそうになったときは無理に打ち消そうとしないで、何かに打ち込んでみたらどうですかと言っている。
読者からみると意外なことがけっこう書かれている。著者はとんねるずにはまっていた時期があり、いろいろ対象は変わって今はあるダンサーにうっとりしているようだ。運動は大の苦手だがスキーで一気に滑り降りてしまう度胸はあること。自分ではやぶれかぶれの気持ちになれると書いている。これがあったので転機が訪れるたびに何かをやってしまい現在の著者があったのだろうと勝手な推測をしてしまった。仕事のことも恋愛のことも飾り気の無い自分をさらしているのも好感がもてた。
ある時期著者は勝間和代と対比していろいろ言われた。本人も積極的に批判をしていた。当時は勝間さんのほうが成功者としてみられており人気もあったようだが、今の時点で考えると立場は逆転しているのではないかと思うくらい香山リカの著作は着実にファンを増やしているように思う。それは好ましい現象だとレビュアーは考えている。