夕方、霧で道に迷った仲よしの「三びきのねずみ」は、泊めてもらおうと、見つけた木の家をノックしましたが、返事はなし。中で待っていると、迷ったうさぎが二匹やってきて……。
「とんとんとめてくださいな」という呼びかけの言葉が、かわいらしいのに礼儀正しくて、子どもも、大のお気に入りです。お話は単純ですが、次に誰がやってくるのか、どきどきさせられっぱなし。それに、動物たちの表情が目まぐるしく変わって、何を思っているのかなあ、と想像するのも楽しい。
家の中には、なつかしいだるまストーブ(!)にまき、寸胴鍋……。ただ、この家の持ち主は『くまのパディントン』の愛読者のようですが、タイトルの読めない本が一冊、本棚から時々なくなり、そこが謎で不思議でたまりません。絵本は、そういう細かいところを子どもと楽しめるので、特別にうれしい存在です。