たとえば15話『どくろに酒』 どんな話かというと、どこぞの隠居が、釣りの最中に髑髏をみつける。「こういうのに酒をかけてやるとあとで礼にくるぞ」と、云って、とぽとぽとお酒をかけてやる。それを見ていたとんでもねえ野郎こと主人公の桃園彦次郎。幽霊の格好で隠居の家を訪れる。「なんだ男か」と云いながらも「まあいいおあがり」と、彦次郎を家に上げる。それから、「さ、心ゆくまで飲んで成仏せいよ」「うむ、そうしょう」という感じで二人で楽しい宴会をはじめてしまう。翌朝、隠居の世話をしている小僧が「ねえご隠居ゆうべの幽霊やっぱりあやしいですよ」それに応えて「あやしくない幽霊なんかあるもんか」
この余裕、この豊かさ、杉浦日向子、やっぱり、最高です。