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題名の通り日常生活の中ではそれほど注目を浴びない、むしろ生活に溶け込んで当たり前に存在している身の回りのもの~例えば、りぼんや旅行鞄~を、一つ一つスポットを当てて、語っていく。
「そうそう!」と頷いてみたり「ん~、私は違うかなあ。」と首をかしげてみたり。
友人とも語り合わないような、ささやかな会話を本と交わせる。
そんな作品である。
著者の感性を楽しむには短すぎるエッセイかもしれないが60個にものぼるお話はどれも個性があってどきりとしたり、ホッとしたりしみじみしたり味わいがある。例えば「鉛筆とシャープペンシル」は著者のシャープペンシルを鉛筆と呼ぶゆえんなどこだわりの理由もなんだか楽しく感じる。また 「推理小説」では著者の推理小説に凝っている客観的な考察らしき記述は鋭い人だと改めて思ったと同時に親しみを覚えた。
著者の手にかかれば日本語のどんな名詞をはじめとする言葉は、著者の個人的な経験、感受性によって奥行きやドラマを兼ね備えいてるようだ、とすんなり実感してしまう。
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