文庫なのに1000円近いブ厚さに呆然としますが、内容も濃いのなんの。
高貴な身分の貴族の息子でありながら、姦計によって母親を殺され、寺院に花童子として売られた主人公の壮絶なまでの人生がみっちりねっとり濃厚に、子ども時代とその5年後、美しく花開いた青年時代で書き連ねた大作であります。
最後の最後まで手は抜かない苛烈な展開と壮絶な受けの責められっぷりは痛々しいほどですが、しかしよくよく思い出してみたら、そもそも山藍先生はこーゆー作家さんなのでした。
最近の甘い話にすっかり慣らされていて、忘れておりました。すみません。
誘惑のエメラルド でも家族を人質にとられていた美しい貴族を捕らえて洋梨で拷問したあげく養子にした少年と3Pエンドとか
花夜叉 とか
ラ・ヴィアン・ローズ とか
王朝恋闇秘譚 とかを思い出したら、この程度の展開全然普通でした。
途中の責め場面が増量倍!さらに倍でドーン!で、いたぶられっぷりも倍倍で凄いんですけれども、このラストなどよく考えたら普通というか大変なハッピーエンドに分類されるほうでしたね。
長恨歌よりどんだけマシかと。
いちいち細かいギミックがエロいです。
花童子の設定は、王朝〜でもありましたが、よくこんな設定思いつくなぁと感心することしきりです。本当にあったかと思ってしまうほどですよ…ホントに凄い(笑)。
受けは陵辱され続けながらも(でも結局心底嫌がっていない)複数の攻めに庇護されて愛される…という終わり方は山藍先生にはよくある終わり方なので、それが駄目な人にはオススメしません。そういうのが大丈夫な方には強力にオススメします。
上臈を犯し、快楽に従属させながらも侵す方がそれに奉仕している…という構図が、毎度ながら本当にたまらないであります。
久々に山藍節を堪能させていただきました。
ごちそうさまでした。