今まで見たアニメの中でも強く記憶に残っているアニメの1つです.
このアニメの良いところは挙げたらきりがありませんが,
特に自分が気に入っている点を以下に記します.
・キャラクターの成長が丁寧に描かれています.いくつかの出来事を経て,キャラクターが成長し自分なりの答えを見つけていく過程が丁寧でした.他のアニメの中には主人公だけにスポットを当てて,周囲のキャラクターは記号的存在(主人公の成長を描く上で必要なもという意味で)でしかないものもありますが,この作品は主要キャラクター全員の成長が描かれ,それぞれが記号的役割を果たして,上手く機能していると思います
・状況や,周囲の環境を利用したキャラクターの心情描写が上手いです.寒い冬の夜に屋外で竜児が大河にマフラーを巻いてあげるシーンは寒さとの対比によってマフラーの温かさだけでなく,竜児の心の温かさが伝わってきたり,物語前半の海での花火のシーンはみのりと大河の異なる心情を対比的に表現していたり,ツリーの星が途中壊れて最後に元に戻る事の意味等,他にも沢山ありますが,これらの演出はより物語に深みを与えてくれています.あと,余談ですがセリフだけで心情を表現せず,キャラクターの表情,涙,疾走する事等で描く事が多いのは長井監督の特徴?かなと感じていてそこに非常に惹かれます.
・BGMが素晴らしいと思います.BGMの質は勿論ですが流れ出すタイミング,選曲とも申し分なしです.物語終盤の雪山のシーンで流れるオレンジの歌詞「気付いてよね」とその直前のセリフが繋がっているように感じるのは自分だけでしょうか.
・最後に何よりも内容が素晴らしいです.単純明快で分かりやすさがあります.そのため結末が安易に予想できる人もいるかもしれません.しかし,この作品の面白さは話の結末がどうなるかよりも,途中に描かれるキャラクターの心の葛藤,キャラ同士のぶつかり合い,友情等にあると思います.また一見とても真面目な作品に映るかもしれませんが,ちょっとした笑いも多く,楽しい作品であると思います.そして,原作が上手くまとめられていると思います.
いろいろ考えて書きましたが,何も考えずとも感性で楽しめる作品です.
まだ見てない人にも,アニメを見ない人にも自信を持って薦められます.
ちなみに,このアニメのキャラクターがリアルであるとよく言われますが,リアルな点は,その表面的な性格が現実世界でいるかどうか,ではないです.(実際あまりいないと思います.)
アニメの中には非の打ちどころのないいい子やただのツンデレキャラが登場するだけのアニメが多いですが,それとは違い各キャラの心の中に理想と現実の葛藤があるという点でリアル(普通の人ならあると思っています)という言葉が用いられているのではないかと思います.
確かにアンチの人も多いですが,人によって評価が異なる事は当然です.
しかし,非常に多くの人がこの作品を評価している事もまた事実です.でなければ
BD化していないですから.
是非多くの人にこの作品を見てもらいたいと思います.