とらドラも巻数が充実し、アニメ化もされたのでこれからますます脚光を浴びる作品だと思います。
私のようにシリーズ化されたものは必ず一通りコンプリートしないと気が済まない方もいらっしゃることでしょう。
しかし、本当にこの商品を買う気がありますか?
アニメから入った方はまず最初に原作一巻を先に読まれるはずですし、このスピンオフ作品に興味をお持ちになっている方は恐らく大半が原作もお持ちでしょう。
その中でも原作二巻の巻末に収録されている「幸福の手乗りタイガー伝説」に抱いた感想でこの作品の評価もほぼ決まると思います。
私はこのシナリオ、それから主人公である冨家幸太への不快指数がかなり高かった為、必然的にこのスピンオフも丸々一冊好きになれませんでした。
当作品でも生徒会長のすみれは相変わらず好印象なキャラで、妹であるさくらも実直で良い感じの存在感があります。
そんな二人の傍らに、自らの不幸体質の解説ばかりしてくる鬱屈な主人公がいるわけです。
この作品は冨家幸太と狩野さくらの恋愛シナリオですが、好印象を持っていた姉妹に、読み手が好いていないキャラが急接近したため何とも言えない不快感だけが残ります。
原作二巻で針が不快に傾いた方は恐らく私と同じ感想を持つでしょう。
逆に愉快に感じた方は高評価をされている方と同じ感想を持つと思います。
文庫一冊といってもお金は馬鹿にしてはいけませんから、よく吟味してから購入して下さい。
決してとらドラ文庫シリーズコンプの為、などという安易な理由で購入されないように。
読み手が違えば評価も変わりますが、まずは二巻を読んでから(^^b