雨川さんの新作、異世界ファンタジーです。
タイトルにも書きましたがとても手堅いストーリーで、安定感抜群です。反面、ちょっと物足りなく、また個人的には既視感がある内容で、あまり真新しさはないかなという感じです。読んでいるうちに何となく展開が読めましたし、実際も「うん、こういうことって結構あるよね」といった展開でした。
また、個人的にはもう少し独創性のあるキャラクター造形を期待していたので肩すかしをくらった気分です。色々と非常識でかっとんだキャラクターを登場させてほしいというわけではありませんが、作中のキャラクターの性格の説得力が薄めというか…。こんな人生を歩んでこんな過去があるからこんな性格をしているというふうに、ある程度はキャラクターの人生や過去がその人物の性格を裏打ちしていると思うのですが、なんだかそこらへんの関連性が希薄に感じました。(まあまだ過去もそんなに多くは語られてないので仕方ないかもしれませんが。)キャラの個性ありきで話がすすめられているというか。
辛いことも書いてしまいましたが、丁寧な描写や設定は好感が持てましたし舞台の国の世界観がとてもしっかりしていて良かったです。
続きは多分出ると思うので、次への期待を込めて星4つにしました。