デビュー作「ベネズエラ・ビター・マイ・スウィート」
でキャラ立ての巧さと変わったテキストセンス、
独特の切なさで不思議な世界観を醸していた作者だが
その後、他シリーズが出る度に地の文の稚拙さが目立ち、
ありきたりなラブコメフォーマットに無理矢理、
型をハメている感じがして私的には評価を
どんどん下げていた。
編集者に書きたくないもの書かされて個性がスポイル
されているんじゃないのかとすら思ってて
もう切ろうと思っていた作家である。
が、嬉しい事にどうやら復活したようだ。
ずっと感じていた地の文の稚拙さも感じられなかった。
オビにある「ビターダークな青春ミステリー」は言いえて妙。
推理ものじゃなけれどこれはミステリーだ。
ラストに予想外のオチがあって、こんなものも書けたのかと
感心した。
読み返すときちんと伏線は張られてたりするし。
「○○・ビター・マイ・スウィート」シリーズが
好きな人なら期待していい。
ラノベ3冊分の価値は果たしてあるかどうか。
個人的には今後もこのレベル以上の作品が出る事を期待して星4つ。