単なるアイドルバンドなんかじゃない(そんな目で見てる人がいるほうがおかしいけど)、天然のオルタナ感溢れる正真正銘ロックバンド、チャットモンチーが次のステージへ立ったことを証明するようなニューシングルが届けられた。
輪を描くように高揚していくサビとラストの不思議な転調が印象的なサマーロックチューン「とび魚のバタフライ」、無力な自分の嘆きや後悔を歌うヘヴィーなナンバー「世界が終わる夜に」、新たな始まりへのささやかな希望をやさしく奏でる「風」。1曲目は今までロックバンドとして振り切れなかったポップさに全力でギアを入れた飛躍作になっているし、2曲目は詞の良さとチャットモンチーのもうひとつの本質とも言える生々しさやリアリズムのスケールを広げた傑作だし、3曲目は今までなかった爽やかなアコーステッィクサウンドの挑戦作で、もう3曲3様に素晴らしい。両A面シングルということで表題2曲のバランスもいいが、個人的にはカップリングとして収録されている「風」に一番心を持っていかれた。
これはただのシングルじゃなく名曲集です。