著者の書籍の中では個人的に一番好きなシリーズだ。
圧倒的なスピードで即座に行動する著者は、文字通り「すぐやる人」という自己ブランドを確立したと言っていい。なかなか惹き込まれるキャッチフレーズだ。
何かと悩んだり、考え過ぎて動けなくなってしまう人や、完璧を目指しすぎてしまう人、また「あの時もっと早く決断しておけば…」という経験が多くある人には是非読んで欲しい。どうやったらすぐに行動に移せるのかというシンプルで実践的なノウハウが満載である。
私が気に入っているのは、すぐやる事で仕事の質が上がるという論理である。
すぐやるという行為への一番の論駁は、熟慮の後の行動でなくては質が落ちるというものではないだろうか(無論著者も考えなくて良いとは一言も言っていない)。
しかし、私も著者と同意見である。
私も一企業を経営している。私見で大変恐縮だが、私が思うのはもちろん知識は大切だが、ビジネスでは経験がモノを言うという事である。成功だけではなく、失敗、省察、改善、そこから習得・熟成させる自分ならではの仕事のやり方、これらは経験によってしか得られず、それが自分の総合的なスキル向上、ひいては仕事の質の向上につながる。
だからこそ様々な経験をした方が良いと思うのだ。恐れず多くの事象、問題に対峙し、解決する。そこには成功も失敗もあっていい。それが活きた経験になり、仕事の質も上げてくれる。
ではその活きた経験を多くするためにはどうしたら良いか?
それは一つ一つの事象や問題を最短の時間で対峙・解決する事である。では最短の時間で解決するにはどうしたら良いか?そう、すぐやる事だ。すぐとは最短の今なのだから。
著者は明るくフランクに、わかりやすく語りかけながらも、その論理は真理を穿っていると実感する。
本書が数多く紹介しているシンプルですぐにできる習慣は、きっと新人研修や、また悩んだ時、ちょっと元気になりたいと思う瞬間にも役に立つ。
著者の人となりも含めてじっくりと読みたい時には、「
とにかくすぐやる人の考え方・仕事のやり方―アイデアだけでは終わらせない「実行力」が誰でも身につく! (アスカビジネス)」を、日常のハンドブックやノウハウ集として手元に置いておくには本書をおすすめしたい。